ムギマキ通信
コーナー

「ムギマキ通信」

歌人で作家の東直子さんが「麦を蒔くように、言葉の種を撒く」コラムです。

2022 1/18 17:30
くらし

思い出し、伝える その連続を積み重ねる

東直子のムギマキ通信

 先日、映画『春原さんのうた』の杉田協士監督の少人数の映画製作のワークショップに参加した。自己紹介のときに、同じ場所に一緒に住んだことのある誰かを紹介することを促された。

2021 12/21 17:30
くらし

価値観は時代とともに変わる

東直子のムギマキ通信

 NHKで放送されている『アンという名の少女』というドラマを毎週楽しみに観(み)ている。2019年にカナダで制作されたドラマで、現在は最終シリーズが放送中である。

2021 12/7 17:30
くらし

はかなく、淡い、綿虫

東直子のムギマキ通信

 先日、テレビ番組「NHK俳句」の片山由美子さんが選者をされている回に出演した。この日の俳句の題は「綿虫(わたむし)」。

2021 11/23 17:30
くらし

厳しい風の中を、自立して生きるために

東直子のムギマキ通信

 日本では新型コロナウイルスの感染者が激減し、自粛が解かれた街に以前と同じように人のにぎわいが戻ってきた。以前はうっとうしいとしか思っていなかった混雑した電車も、街の活気を示すものと思えば少し好ましいもののようにも思えてくる。

2021 11/9 17:30
くらし

理不尽な力で「しなない」ために

東直子のムギマキ通信

 生き物が必ず死ぬという事実を理解できたのは何歳のことだっただろう。幼稚園のころには、人は必ず死ぬのだということは、ばくぜんと分かっていた気がする。

2021 10/26 17:30
くらし

胸の想いを創作物として世に放つ

東直子のムギマキ通信

 十数年前から、新聞や雑誌やラジオやイベントなどで、公募の短歌の選をする機会が増えてきた。たくさんの作品の中から精彩を放つ一首を見つけると、ときめきに似た気持ちが生じる。

2021 10/12 17:30
くらし

畳、ベッド、鞄…紙の新しい可能性

東直子のムギマキ通信

 和室を改装し、新しい畳を入れた。琉球畳のような縁のない正方形の畳を目の向きを交互にして組み入れたので、光の加減によって格子状に色が違って見える。

2021 9/28 17:30
くらし

10年間、私を支えてくれたプリンター

東直子のムギマキ通信

 2011年に仕事場を借り、そこで印刷ができるようにプリンターを一つ買った。以来、毎日のように出力してきた。

2021 9/14 17:30
くらし

「工夫」はあらゆる人の可能性に繋がる

東直子のムギマキ通信

 前回この欄で、パラリンピックの開会式がすてきだったことを書いた。2週間が過ぎ、パラリンピックのすべての競技が終わり、9月6日に閉会式が行われた。

2021 8/31 17:30
くらし

まだ飛び立てずにいる「きみ」へ

東直子のムギマキ通信

 パラリンピックの開会式を観(み)た。オリンピックスタジアムを飛行場に見立てた設定で、プロジェクションマッピングで投影された滑走路の上で、ポップな衣装を纏(まと)った出演者が自在なダンスを披露していた。

2021 8/17 17:30
くらし

言葉は届くし、響きあえるのだ

東直子のムギマキ通信

 お笑い芸人の又吉直樹さんが去年の7月から始めたユーチューブチャンネル「渦」を楽しく見ている。多くのユーチューブ番組特有のテンションの高さが私は苦手なのだが、「渦」は、又吉さん穏やかな口調の語りが中心の内容で、とても落ち着く。

2021 8/3 17:30
くらし

「ベースボールの歌」 今も生き生きと

東直子のムギマキ通信

 東京2020オリンピックで復活した野球の試合が始まった。 これは、正岡子規の残した「ベースボールの歌」という短歌連作の一首である。

2021 7/20 17:30
くらし

詩歌の言葉は、長い長い時間の後に

東直子のムギマキ通信

 今月から早稲田大学が社会人向けに開いているエクステンションセンターのオンライン講座で、詩歌俳句鑑賞講座を始めた。近代以降の作品について、受講生間の感想も交わしつつ味わっていければと思っている。

2021 7/6 17:30
くらし

オンラインが繋ぐ 新しい創作の座

東直子のムギマキ通信

 「短歌研究」2021年7月号から、「東直子の『楽歌*楽座』」という新連載が始まった。オンラインツール等を駆使して新しい創作の座を模索する企画である。

2021 6/22 17:30
くらし

針を動かせば、いつしか無心に

東直子のムギマキ通信

 小説や映画などで、裁縫などの手作業をしている場面を読んだり、眺めたりするのが好きである。少し昔の時代のものほどお裁縫をしている場面がよく出てくる。

2021 6/8 17:30
くらし

生まれること、生きること、生きのびること

東直子のムギマキ通信

 『うまれてそだつ わたしたちのDNAといでん』(ニコラ・デイビス文/エミリー・サットン絵/越智典子訳/斎藤成也監修)という絵本が、今年の春にゴブリン書房より出版された。科学絵本シリーズの一冊だが、生命が育ち、生き続けるための設計図としてのDNAについて、やさしい言葉でひもといている。

2021 5/25 17:30
くらし

不穏な夏の始まりに白秋が捉えた赤を思う

東直子のムギマキ通信

 色鉛筆を削るたびに思い出す歌である。白秋にはすてきな絵画も残っているので、草わかばの中で絵を描いていたのかもしれない。

2021 5/11 17:30
くらし

新しい世代の清々しさ

東直子のムギマキ通信

 『はつなつみずうみ分光器』(瀬戸夏子著/左右社)という、鮮やかなレモン色の評論集が出版された。2000年以降に出版された歌集55冊を批評したアンソロジーである。

2021 4/27 17:30
くらし

テレビゲームにも人生がある

東直子のムギマキ通信

 独立した子どもの部屋の荷物の片づけをしていたら、スーパーファミコン(テレビゲーム)のソフトがいくつも出てきた。ドラゴンクエスト、スーパーマリオブラザーズ、ファイナルファンタジー、ぷよぷよなど、子どもたちが本当によく遊んでいた。

2021 4/13 17:30
くらし

「この世」に生き続ける尊さ

東直子のムギマキ通信

 まだ4月になったばかりだというのに、満開の藤の花を見た。つつじも咲き始めている。

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