ニューギニア戦記を追う
連載

「ニューギニア戦記を追う」

太平洋戦争の終結から、75年目の夏を迎えました。年を追うごとに戦争体験者数は先細り、語り継ぐ難しさは増しています。そんな中、元兵士たちによる戦記には、過酷な戦地での経験が書き残されています。これまで2千冊を読み込み、戦争をリアルに描いてきた作家の古処誠二さん=福岡県久留米市=が、ニューギニアでの戦記を読み解きます。

2020 9/22 9:00
文化

異例の部隊史 補給に雑務…裏方の日々記す「第四十四兵站史」New

「第四十四兵站史」

 本書は、体裁が独特な部隊史である。表紙には「東部ニューギニア猛第四、八一七部隊 第四十四兵站(へいたん)地区隊・行動の実録」と小文字が打たれている。

2020 9/21 9:00
文化

重患の枕元に手榴弾 軍医が記す「海軍陸戦隊ジャングルに消ゆ」

「海軍陸戦隊ジャングルに消ゆ」(戦誌刊行会)

 海軍にも触れておきたいので本書を取り上げる。著者である渡辺哲夫氏の体験が前半に書かれ、ニューギニア戦の全体像が後半に書かれた戦記である。

2020 9/20 9:00
文化

初任務は難工事 エリート軍人が記す「ニューギニア砲兵隊戦記」

「ニューギニア砲兵隊戦記」(光人社)

 第二十師団の野砲兵第二十六連隊で第三中隊長を務めた大畠正彦氏の著作である。野砲兵とはいえ昭和十七年十一月に山砲編制に変わっており、タイトルに「砲兵隊」とあるのはそうした事情からと考えられる。

2020 9/19 9:00
文化

地獄の転進、また転進 元工兵が記す「ラバウル攻防戦と私」

「ラバウル攻防戦と私」(旺史社)

 前回触れたグンビ岬への連合軍上陸は昭和十九年一月である。この時点でダンピール海峡は突破されたことになり、それはビスマルク海を連合軍が制することを意味し、いずれラバウルが孤立することを意味していた。

2020 9/18 16:08
文化

豪雨や絶壁…命削ったガリ転進 苦しみ記す「東部ニューギニア戦線」

「東部ニューギニア戦線」(光人社NF文庫)

 第二十師団に属していた尾川正二氏の著作である。第二十師団は第五十一師団等の将兵がサラワケット越えの転進をしている間フォン半島のフィンシハーフェンを巡って戦いを繰り広げている。

2020 9/17 15:44
文化

冷気追い打ち、銃まで燃やす サラワケット越え記す「ラエの石」

標高4500メートルのサラワケット山頂付近。日本軍は渓谷に沿って進んだ=1995年2月(写真提供:湯原浩司)

 前回取り上げた飯塚栄地氏が経験した潜水艦でのラエ脱出は言うまでもなく稀なケースである。ラエ・サラモア地区で戦った将兵は、最終的に東西から敵の圧迫を受けてフォン半島の付け根を北へ脱出することになる。

2020 9/16 17:01
文化

制空権なき戦、勝利望めず 終戦までの体験記す「パプアの亡魂」

「パプアの亡魂」(日本週報社)

 連合軍の反攻に伴い、日本軍はブナ地区やラエ・サラモア地区への増強を行う。これはあくまでポートモレスビー攻略を見据えてのことだったが、現場はもはやそれどころではなかった。

2020 9/15 15:10
文化

最初の玉砕、スタンレー作戦 元将校が記す「ニューギニア戦記」

ニューギニア戦線で機関銃を分解し搬送前進する日本兵=1943年

 随筆「ビルマ戦記を追う」を昨年書いた。これが予想に反して好評だったそうで「ビルマとは別の戦地で十作ほど紹介できないか」との依頼をこのたび頂いた。

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