ラーメン のれんのヒストリー
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「ラーメン のれんのヒストリー」(2ページ目)

日ごろ何げなく食べている一杯に、込められたドラマがある。豚骨、屋台、替え玉と独自の文化を育みながら九州に広がり、愛されるラーメン。店ののれんをくぐり、その味の歴史をひもとく。

2016 6/16 13:58
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<40>東京豚骨ブームけん引の味 御天(東京都杉並区)

福岡市出身のミュージシャン、甲斐よしひろさん、ザ・モッズの森山達也さんらも通う。岩佐俊孝さんは「今でも博多の人とつながっていますよ」

 1980~90年代、東京で豚骨ブームが起きた。流行をけん引した店の一つが環状7号線(環七)沿いにあった「なんでんかんでん」(2012年閉店)だ。

2016 6/2 10:14
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<39>歌う店主懐かしの曲と味と 宝龍(北九州市小倉北区)

カウンター席に腰掛けてギターの弾き語りをする田川雅敏さん

 ♪毎日、吹雪、吹雪、氷の世界~。昼の営業が一息ついた午後3時半、北九州市小倉北区にある「宝龍(ほうりゅう)」の店内には井上陽水さんの名曲が響き渡っていた。

2016 5/19 13:39
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<38>「笑顔が見たい」を原動力に 麺劇場 玄瑛(福岡市中央区)

東京都港区六本木にある「麺劇場玄瑛」も厨房が舞台。入江瑛起さんは「『普通の店作れないの?』と言われます」と笑う

 5月初旬、「麺劇場 玄瑛(げんえい)」店主の入江瑛起(ひでき)さん(44)=熊本県山鹿市出身=は、同県益城町と熊本市の避難所で炊き出しをしていた。温かいラーメンをすすると、熊本地震で被災した人たちに一時の笑顔が戻る。

2016 4/28 13:27
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<37>「遠回り」して培った創作麺 行徳家(福岡市南区)

「基本のメニューは塩としょうゆ。今でも豚骨は出していません」と語る行徳貴さん

 2月に訪問した際に食べたのは「五島のクロそば」。しょうゆベースのスープはあっさりながら、クロ(メジナ)のあらのだしが深みを感じさせる。

2016 4/8 10:47
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<36>父が師匠、2代目のこだわり 秀ちゃんラーメン(佐賀県白石町)

取材中も寸胴の豚骨スープを常にかき混ぜていた山崎亮さん

 「中学2年の時に『店を継ぐけん』って宣言したんです」。佐賀県白石町にある「秀ちゃんラーメン」の2代目、山崎亮さん(39)はそう振り返る。

2016 3/17 14:51
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<35>IPPUDOを世界基準に 博多一風堂(福岡市中央区)

河原成美さんのモットーは「変わらないために変わり続ける」。創業30年を機に白丸元味、赤丸新味もリニューアルした

 東京の歌舞伎座近くにある「博多一風堂 銀座店」に入ると、イタリア人らしいグループがラーメンを食べていた。その隣は中国人だろうか、もちろん日本人もいる。

2016 3/8 17:15
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<34>泉都に愛される滋味スープ ラーメン大学(大分県別府市)

初代の味を引き継いだ木船正典さん(左端)、真寿美さん(前列右)夫婦。息子の浩史さん、その妻の樹里さんと一緒にのれんを守る

 「モヤシ多めね」「軟(やわ)麺にしてやって」。大分県別府市の「ラーメン大学」の厨房(ちゅうぼう)では、来店があるたびに2代目店主の木船正典さん(71)の声が響いていた。

2016 2/18 13:38
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<33>4坪店で探し求めた勝負味 すごい煮干ラーメン凪(東京都新宿区)

「煮干しラーメンと言えば凪と言われるようにブランドを確立したい」と語る生田智志さん

 戦後の闇市に始まり、近年は個性的な飲食店が立ち並ぶ東京・新宿のゴールデン街。その一角で「すごい煮干ラーメン凪(なぎ)」はスタートした。

2016 2/5 11:55
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<32>関西老舗の味、福岡で守る 天天,有(福岡県粕屋町)

二人三脚で店を切り盛りしてきた高木文博さんと公子さん夫婦。「味は変えるな」という師匠の言葉を守っている

 京都の「天天有」と関係あるんですか? 関西出身者や在住経験者からしばしば聞かれる。福岡県粕屋町の県道沿いに店を構える「天天,有(てんてん ゆう)」店主の高木文博さん(50)はこう答えている。

2016 2/5 11:33
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<31>豚骨パンチ、世界に羽ばたく 博多一幸舎(福岡市博多区)

東京の立川店で「クリーミーさと骨っぽさがうちの売りです」と語る吉村幸助さん

 東京都立川市に完成したばかりの大型商業施設。昨年12月のオープン当日、真新しいフードコートに足を踏み入れると、どこか懐かしいにおいが漂ってきた。

2016 1/7 21:08
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<30>3代目 中洲と山笠愛も次ぐ 博多荘(福岡市博多区)

「先代、先々代と同じ道を歩んでいます」と語る3代目の井上倫清さん

 九州一の歓楽街、中洲(福岡市博多区)は博多ラーメンの歴史を語る上で外せない場所でもある。市内初のラーメン店は1940年ごろに福岡玉屋横で開業した「三馬路(さんまろ)」。

2015 12/18 19:24
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<29>マー油が香る唯一無二の味 好来(熊本県人吉市)

マー油は2日間かけて作る。「焦げ付かないよう、火加減を調整したり、混ぜたりと手間がかかります」と吉村毅さん

 メニューはラーメンだけ。案内された席に座ると、注文を告げることなく目の前に丼が配膳された。

2015 12/3 11:37
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<28>おやじの背に学んだ麺上げ ふくちゃんラーメン(福岡市早良区)

定位置で麺上げをする榊伸一郎さん。壁際には父、順伸さんが使っていた灰皿がそのまま置かれていた

 ある祝日の午後9時前、閉店間際というのに行列が続いていた。ほかの店なら驚くが、ふくちゃんラーメン(福岡市早良区)では普通だ。

2015 12/3 11:35
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<27>白濁豚骨”源流の味”磨く うちだラーメン(福岡県筑紫野市)

30年ほど前からは自家製麺を始めた。内田国利さんは「麺一玉の量も普通の店より多いですよ」

 車が行き交う福岡県筑紫野市の幹線道路沿いに、7月、「うちだラーメン」は移転オープンした。それ以前は同県那珂川町で20年以上親しまれてきた老舗。

2015 12/3 11:28
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<26>脇役、愛され看板メニューに そば処まさや(福岡市中央区)

店の前に立つ宮原猛雄さん(左)と厨房を任されている息子の浩二さん。客からは「看板ば変えんね」とよく言われるという

 福岡市中央区薬院の裏通りにある雑居ビル。掲げられた看板には「そば処 まさや」と大きく書かれている。

2015 12/3 11:25
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<25>元九響の店主、新ステージに 名島亭(福岡市東区)

「こっちでいろいろなラーメンを食べさせてもらって、勉強する毎日です」と語る城戸修さん。支店を出した新横浜ラーメン博物館で、奮闘の日々だ

 福岡市東区名島にある「名島亭」は地元で親しまれる人気店。創業者の城戸修さんは「一代一店舗」をモットーに、この地でのれんを守り続けてきた。

2015 10/7 18:27
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<24>運命の一杯、ほれ込み脱サラ 丸八 朝倉店(福岡県筑前町)

師匠が使っていたものと同じサイズの大釜を前にする伊藤信一さんと妻の智子さん

 かつて福岡市に「丸八」という人気ラーメン店があった。博多区で生まれ、南区に復活したが、惜しまれつつ2006年に店をたたんだ。

2015 10/7 18:22
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<23>中津の老舗、意外なルーツ 宝来軒(大分県中津市)

「味を落としたくない」と別府市や大分市などにあるフランチャイズ店のスープも全て本店でつくっている

 かつて大分県宇佐市の宇佐支局で勤務したことがある。その地域で誰もが知っているほどの老舗といえば隣接する中津市の宝来軒だった。

2015 9/3 14:40
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<21>味のルーツに“岡山の男衆” 東洋軒(福岡県大牟田市)

厨房でラーメンを作る2代目の宮川比呂志さん(左)と江崎大宗さん

 三池炭鉱の世界文化遺産登録に沸く福岡県大牟田市。戦後間もない炭鉱の隆盛期、この地にラーメン文化を持ち込んだのは岡山から来た男たちだった。

2015 9/3 14:39
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<22>博多の老舗で横浜発「家系」 入船食堂(福岡市博多区)

先代の頃から変わらない店内で高田さんは「気を張らずに入れるような店にしていきたいです」と語る

 下町風情が残る福岡市博多区の路地裏で「入船食堂」は60年以上にわたって営業を続けている。店のたたずまいも名前も“町の食堂”そのものだが、のれんをくぐるとそこはラーメン店だった。

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