ラーメン のれんのヒストリー
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「ラーメン のれんのヒストリー」(3ページ目)

日ごろ何げなく食べている一杯に、込められたドラマがある。豚骨、屋台、替え玉と独自の文化を育みながら九州に広がり、愛されるラーメン。店ののれんをくぐり、その味の歴史をひもとく。

2015 8/6 13:10
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<20>西新に復活、ミラクルな味 未羅来留亭(福岡市早良区)

「今でも7割が昔からのお客さんです」と語る浦田誠二さん

 リヤカー部隊で知られる西新商店街(福岡市早良区)の一角に未羅来留(ミラクル)亭はある。西新で産声を上げ、長年親しまれてきたが、移転や休業の曲折も経験した。

2015 7/21 17:44
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<19>福博の街とともに歩む 名代ラーメン亭(福岡市)

左から高力誠さん、夏男さん、陸太郎さん。博多駅地下街店はうえやまとちさんの漫画「クッキングパパ」にも登場した

 九州の玄関口、JR博多駅(福岡市博多区)の地下街。乗降客や買い物客でにぎわう通りの一角に「名代(なだい)ラーメン亭」が出店したのは1967年だ。

2015 7/2 15:06
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<18>ドライバーに愛される味 丸星ラーメン店(福岡県久留米市)

「両親の後ろ姿を見ながら育ち、今は2人で同じ道を歩む。それが何よりうれしいんです」と語る高橋和子さんと夫の勉さん

 福岡県久留米市の郊外、筑後川近くの国道3号沿いに立地する「丸星ラーメン店」。トラックや乗用車がひっきりなしに行き交う外の様子を見ながら、同店の高橋和子さん(68)は「オープン当時は20分に1台くらいしか通りませんでしたよ」と懐かしむ。

2015 6/26 16:11
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<17>大水害が熊本の「源流」生む こむらさき(熊本市中央区)

「ニンニクチップは今は鍋でいっています。その時のにおいがすごいので、郊外に専用の場所を借りています」と山中禅さん

 1953年、熊本県の白川流域で発生した「白川大水害」。死者・行方不明400人以上を出した未曽有の災害だが、実はラーメンの歴史にも少なからず影響を与えていた。

2015 6/9 15:36
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<16>頑固おやじの「記憶帳」が語る しばらく(福岡市早良区)

父の泰徳さんが写ったアルバムや半生がしたためられた「記憶帳」を手にする外村貢一さん

 福岡市早良区に店を構える「しばらく」には、創業者の外村泰徳さん(故人)が自身の半生を書きとめた「記憶帳」なるものが保管されている。ページをめくると店の始まりについてこう記してあった。

2015 5/21 15:15
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<15>「呼び戻し」の濃厚な味 陽向(熊本県嘉島町)

大量の豚骨が炊き込まれた羽釜をかき混ぜる内田哲史さん

 小ぎれいな厨房(ちゅうぼう)で「陽向(ひなた)」(熊本県嘉島町)の店主、内田哲史さん(31)が羽釜をかき混ぜると濃厚な香りが立ち上った。濃さの理由は、複数の釜を使い、煮立てたスープに新しいスープを継ぎ足しながら味を深めていく「呼び戻し」という技法を使っているからだ。

2015 4/20 19:01
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<14>魚市場の「替え玉」伝説 元祖長浜屋(福岡市中央区)

元祖長浜屋の厨房。丼をずらりと並べ「ナシカタ」「ベタカタ」などを作り分ける

 入り口の引き戸を開けるなり、店員に好みを告げるのが、この店のシステムだ。「ナシカタ!」。

2015 4/2 3:00
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<13>偶然生まれた白濁スープ 来々軒(北九州市小倉北区)

「常連さんから『昔の味がでちょる』と言われますから、簡単に味は変えられません」と語る杉野龍夫さん

 国道や都市高速道路が近くを貫き、ひっきりなしに車が行き交う北九州市小倉北区の一角。そんな喧噪(けんそう)の中で「来々軒」は、1951年から営業を続けている。

2015 3/19 21:42
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<12>締めに最適、ルーツは台湾 のり一(鹿児島市)

深夜でも客足が絶えない店内で笑顔を浮かべる神川照子さん

 飲み屋が密集する鹿児島市中心部の「文化通り」。その近くにある「のり一」は鹿児島ラーメンの草分け的存在の店だ。

2015 3/5 15:49
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<11>おしどり夫婦、優しい一杯 一竜軒(佐賀県唐津市)

厨房に立つ宮崎真一さん(左)とミツ子さん夫婦。ミツ子さんは昨年末に店の手伝いを辞めたが「週に何回かはラーメンを食べにきます」

 日本最古の稲作跡として知られる菜畑遺跡(佐賀県唐津市)のほど近く。客足に決して恵まれた立地ではないが「一竜軒」はこの地で20年以上にわたって親しまれてきた。

2015 2/19 20:42
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<10>肥後もっこすのこだわり 桃苑(熊本県玉名市)

厨房でスープの出来を確認する井本弘之さん。手前の麺切り網は手作り

 ラーメンのクライマックスは、食べ終える間際に訪れる。九州有数のラーメンどころ、熊本県玉名市で思い知った。

2015 2/5 20:42
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<9>「源流」の平べったい麺 うま馬(福岡市)

祇園店で顔をそろえた手嶋武臣さん(左)と雅彦さん親子

 福岡市内で最も早く豚骨ラーメンを出したのは、1940年ごろに中洲の福岡玉屋横で開業した屋台「三馬路(さんまろ)」とされる。九州の豚骨ラーメンの発祥の店「南京千両」(福岡県久留米市)に遅れること数年。

2015 1/15 20:41
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<8>こってりが好いとっけん 大臣閣(佐賀市)

亡くなった梶田大蔵さんの写真が載った西日本新聞を手にする妹の桂子さん(左)と母の民子さん

 近くには筑後川。対岸に福岡県大川市を望む街で半世紀にわたり親しまれてきた老舗だ。

2014 12/18 20:41
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<7>モノクロ写真の物語 清陽軒本店(大分市)

開店した1960年に記念撮影された写真。藤山正光さんの父菊平さん(後列左)と兄重利さん(後列中央)が収まっている

 「もともとは支店よ。これは昭和35年の開店の時に撮ったんかな。

2014 12/4 20:41
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<6>鶏がらで作る渾身の一杯 麺道はなもこし(福岡市中央区)

厨房で鶏だしラーメンを盛りつける広畑典大さん。チャーシューも鶏肉を使う

 「僕の店なので人に任せたくないんです」。麺道はなもこしの店主、広畑典大(のりひろ)さん(38)はとにかくストイックだ。

2014 11/20 20:41
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<5>万人に好まれなくても こむらさき(鹿児島市)

オープンキッチンで2種類のスープを丼にそそぎ、味を調える橋口芳明さん

 万人が好む味か、と問われると答えに窮する。  私はおいしくいただいた。

2014 10/16 20:41
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<4>激戦区で愛される祖父の味 赤のれん(福岡市)

「指導されるわけでもなく、見よう見まねで作り方を学びました」と語る津田敏茂さん

 茶褐色のこってりスープ。しょうゆの香ばしさと豚骨の風味が、独特の平べったい麺と絡み合う。

2014 10/2 20:41
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<3>じんわり押し寄せるうまみ もとむら(佐賀市)

厨房で長男の剛さんを厳しく見守る本村敏光さん(右)

 厳しい表情で厨房(ちゅうぼう)に立ち、寡黙にラーメンを作る。「もとむら」店主の本村敏光さん(72)はいかにも職人といった印象だ。

2014 9/18 20:40
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<2>街を見守る豚骨発祥の店 南京千両(福岡県久留米市)

伝統の味を守り続ける宮本チエ子さんと宝委さん親子

 平日の夜だったからか、繁華街はどこかしら寂しかった。西鉄久留米駅(福岡県久留米市)から、アーケード商店街に並走する目抜き通り「明治通り」に出る。

2014 9/4 20:40
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<1>「食べ続けたい」味を継ぎ 黒門(福岡県遠賀町)

「チャンスをもらったからには俺が継いでいかないけん」と語る川内久門さん

 福岡県遠賀町。田園風景が広がる遠賀川沿いのほど近くに静かな住宅街が点在している。

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