
「時代ななめ読み」 (2ページ目)
西日本新聞特別論説委員の永田健が執筆するコラムを掲載します。
ついに来た「ぼっち」の時代
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府は経済の落ち込みを避けようと「Go To トラベル」などを実施し、消費に励むよう国民に求めている。その一方で感染防止のため「集まるな、騒ぐな」と呼び掛けるのにも懸命だ。
解散しないビートルズ
1970年にビートルズが解散し、世界中のファンを嘆かせてから今年で50年となる。すでにメンバーの2人が世を去り、今では残された録音以外で彼らの演奏を聴くのは不可能だ。
北村西望、もう一つの作品
長崎への原爆投下から75年となるきょう9日、長崎市では平和祈念像の前で犠牲者の霊を慰め、世界の平和を祈る式典が行われる。 長崎県出身の彫刻家、北村西望(1884~1987)が制作したこの平和祈念像は、1955年の完成当時から趣旨や造形、作者の戦争協力などを巡って賛否がある。
やっと10万円が届きました
7月28日、つまりこの前の火曜、郵便受けに特別定額給付金支給決定通知書が入っていた。政府の新型コロナウイルス対策「国民全員に10万円」がついに私の口座に振り込まれたのだ。
「戦争体験」というバトン
「戦争マラリア」という言葉をご存じだろうか。 先の大戦で沖縄戦中、八重山諸島の波照間島や石垣島などの住民が日本軍の命令でマラリアの蔓延(まんえん)する地域に移動させられ、感染して死亡した惨事のことだ。
「出動させず」という決断
黒人男性暴行死事件に端を発する人種差別反対デモが続く米国で、トランプ大統領が先月、デモを武力制圧するために軍隊を投入する意向を示唆した。 これに対しマティス前国防長官ら軍関係者が猛反発。
完全試合をくらった球団
1950年6月28日、ちょうど70年前のきょう、青森市営球場で日本プロ野球史に燦然(さんぜん)と輝く記録が生まれた。読売ジャイアンツの藤本英雄投手が史上初の完全試合を達成したのだ。
この詩を知っていますか
1960年6月15日、岸信介政権が進めていた日米安全保障条約改定に反対する学生デモが国会に突入しようとして、阻止する警官隊と衝突した。混乱の中で東大生の樺(かんば)美智子さんが命を落とした。
「検事とマージャン」で考えた
黒川弘務前東京高検検事長が記者と賭けマージャンをしていたことが発覚し、辞職に追い込まれた。 そもそも賭けマージャン自体が違法であるし、緊急事態宣言の発令中に「3密」状態で遊んでいたのもよろしくない。
「○○しか能のないやつ」考
ロックバンド・RCサクセションの忌野清志郎さんは、ライブでギタリストの仲井戸麗市さんを観客にこう紹介していた。 いかにも清志郎さんらしい言いぶりだが、ギタリストとしてこの「紹介のされ方」は実にカッコいい。
収入減ってない人の10万円
新型コロナウイルス対策として全ての国民に現金10万円が支給されることになった。この10万円が収入減に苦しむ人へ一刻も早く届き、差し迫った出費のために使われてほしいと望む。
旅に出られない旅好きは
暦の上ではゴールデンウイークに入った。例年なら旅行に帰省にと大移動の季節だが、新型コロナウイルス対策で移動は控えよとのお達しもあり、散歩でお茶を濁す日々になりそうだ。
潜水艦乗りのアドバイス
新型コロナウイルス対策として、政府や自治体は住民に外出の自粛を強く求めている。感染防止効果が大きい一方、在宅勤務の大人や休校中の子どもにとって「家にこもる生活」のストレスがたまるのも事実だ。