アナザー・サイド・オブ
連載

「アナザー・サイド・オブ」

仙台市在住の小説家・沼田真佑さんが、日々の暮らしや過去に住んだ土地の話、コロナ禍での新たな日常など、小説家の「アナザー・サイド」(別の側面)をつづります。イラストは福岡市の画家・Oki Kenichiさんが手掛けます。

2021 6/25 17:30
文化

お別れに、五選【沼田真佑50】

アナザー・サイド・オブ

沼田A「いや、何ってほどのもんじゃない。

2021 6/23 17:30
文化

古書店のこと【沼田真佑49】

アナザー・サイド・オブ

 人生に潤いをもたらしてくれた恩に報いたい。はばかりながらそういう思いが、私にもあって、読書に関わるイベントや書店における展示即売会といった仕事では、どうしたら本の世界に寄与できるだろうと、自分なりに心を砕いてきたつもりである。

2021 6/22 17:30
文化

反響【沼田真佑48】

アナザー・サイド・オブ

 「面白かった。 自分の小説が雑誌に掲載されるたび(まだほんの十作ほどですが)、こんな感想のメールや電話をもらう。

2021 6/21 17:30
文化

私の処方箋【沼田真佑47】

アナザー・サイド・オブ

 なんかもう、何をやっても面白くない、いっそ何もかもご破算にしたらさっぱりするわな、と、自暴自棄の影が差すような日が、人間誰しもあるんじゃなかろうか。実生活においては、おおむね半年に一度、文筆生活においてはふた月に一遍くらいの周期で私も、こんな捨て鉢な気分に見舞われる。

2021 6/17 17:30
文化

ポチる心【沼田真佑46】

アナザー・サイド・オブ

 ポチる、というのか、オンラインショップで買い物をするのが、当たり前の世になって久しい。かくいう私も、ほんのときたま、ショッピングサイトで物を買う。

2021 6/16 17:30
文化

ショートメッセージサービス【沼田真佑45】

アナザー・サイド・オブ

 最近、むやみと白髪が増えてきた。側頭部というのか、耳の上らへんに特に多い。

2021 6/15 17:30
文化

小説の読者【沼田真佑44】

アナザー・サイド・オブ

 いったい誰が小説の最初の読者だろうか。普通に考えると、それは実作者だということになる。

2021 6/11 17:30
文化

たぷつく胃【沼田真佑43】

アナザー・サイド・オブ

 今日はお外で仕事がしたい、と、よく晴れて空気の澄んだ午前など、思うことがある。これから半日、狭い巣の中に閉じ籠(こ)もり、結果迎えることになる暗い日没を思うと、居ても立っても居られなくなってくる。

2021 6/10 17:30
文化

小説家の仕事【沼田真佑42】

アナザー・サイド・オブ

 逃がした魚は大きいというけれど、これは鉤(はり)にかけたものの釣(つ)り落としたとか、取り込みに失敗した獲物を指していうのだと思う。いったん捕獲し、放流という形で敢(あ)えて逃がした場合でも、実際のサイズより大きく記憶に残るものなのだろうか。

2021 6/9 17:30
文化

東京うろうろ【沼田真佑41】

アナザー・サイド・オブ

 メールでのやりとりだけで、おおよその事が片づいてしまう、そういうお気楽な稼業のわりには、東京出張の機会が多い。いや、多かった。

2021 6/8 17:30
文化

福岡の人【沼田真佑40】

アナザー・サイド・オブ

 前回、福岡の食べ物について書いてみたところが、とても書き切れなかったので、今日はその続きを、とも思ったけれど、食べ物のことを考え出すと腹ばかり減るので、やめにする。代わりに今回は、福岡で出会った印象深い人たちについて、少しお話ししてみたいと思う。

2021 6/7 17:30
文化

福岡の食べ物【沼田真佑39】

アナザー・サイド・オブ

 こうして西日本新聞紙上に執筆の場をいただいていると、東北の地にいながら、毎日のように九州を、わけても二十年住んだ福岡のことを、よく思い出す。それで改めて感じたのは、自分はやっぱり福岡といえば、そこで出会った人や食べ物に対する思い入れが強いということである。

2021 6/4 17:30
文化

楽屋的なもの【沼田真佑38】

アナザー・サイド・オブ

 およそ楽屋的なものに馴染(なじ)めず、逃れ逃れて、現在に至る。 中学時代の部活動では、あの部室というのがどうにも苦手で、三カ月と保(も)たずに退部した。

2021 6/3 17:30
文化

読んだら書けない 読まなきゃ書けない【沼田真佑37】

アナザー・サイド・オブ

 何をしたいかと訊(き)かれても困る。音楽を聴くか、本を読むか、はたまた古い映画のDVDをパソコンで観るか、無趣味なもので、それくらいしか思い当たらない。

2021 6/2 17:30
文化

二号室の男【沼田真佑36】

アナザー・サイド・オブ

 隣は何をする人ぞ、と、住み出して初めのうちは、想像をたくましくしたものだけれども、一年半も住んでいると、大方の予測はついてしまう。

2021 6/1 17:30
文化

廉いところへ【沼田真佑35】

アナザー・サイド・オブ

 転居を、もくろんでいる。昨年の初夏の候に兆したもくろみなので、もう一年近くの長きにわたり、もくろみ続けてきたことになる。

2021 5/31 17:30
文化

私の分かれ道【沼田真佑34】

アナザー・サイド・オブ

 どちらの道を選ぶかで、その後の人生の舵(かじ)取りが変わる。そんな人生の岐路に立たされた経験があるかと尋ねられ、考えてみたら、思い当たった。

2021 5/28 17:30
文化

三百六十五歩の足踏み【沼田真佑33】

アナザー・サイド・オブ

 とある一日。午前十一時くらいに目が覚めて、午前三時頃に、床に就く。

2021 5/27 17:30
文化

マスク今昔【沼田真佑32】

アナザー・サイド・オブ

 オブ今や街で見る誰しもがマスクをつけている。けれども、十年前はそうじゃなかった。

2021 5/26 17:30
文化

人物の登場【沼田真佑31】

アナザー・サイド・オブ

 小説を書き出すに当たっては、主要な登場人物はもちろん、作中にほんの一度だけ、名前のみ出るような人物についても、プロフィールを作るというのが、これまでの私のやり方だった。

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