ストリップ ストーリーズ
連載

「ストリップ ストーリーズ」

ストリップ劇場には、常連のおっちゃんたちがいる。踊り子さんがいる。投光さんがいる。リボンさんがいる。みんなを引っ張るママがいる。昭和の小屋に生きる、優しい人たちの物語。

2021 10/17 6:00
福岡社会連載

大好きなまま新たな一歩を 引退作「ピーターパン」に込めた思い

A級小倉劇場での引退ステージで、スポットライトを浴びる秋月穂乃果(撮影・帖地洸平)

 緑、黄、赤の光が闇を照らすと「ピーターパン」がパッと姿を現した。舞台に広がるメルヘンな世界に手拍子が起こる。

2021 9/12 6:00
福岡社会連載

手紙で注文、“緊急事態”は手作りも…半世紀前の踊り子ドレス事情

ストリップストーリーズ

 テケツ(チケット売り場)の奥から、からっとした太い声が聞こえてきた。「気を付けて帰るんやで。

2021 8/8 6:00
福岡社会連載

「人を思いやりなさい」姐さんから若い踊り子へ、伝えられ伝えていく教え

飲み物や化粧品が並ぶ楽屋の鏡台。踊り子たちはこの鏡の前で気遣いや思いやりの心を学び、育む(撮影・帖地洸平)

 「『清潔にしろ』ということ。汚くしていたらどんな害があるか。

2021 8/2 6:00
福岡社会連載

「本日の出演者」は? 静かに、大胆に、きょうも走るよ宣伝カー

踊り子のポスターを掲げて街を走るA級小倉劇場の宣伝カー(撮影・帖地洸平、写真の一部を加工しています)

 「スーパーアイドル」「異色タレント」、そして「AV女優」。ママの木村恵子(70)が「私が適当につけるだけやん」という踊り子たちのキャッチコピー。

2021 7/26 6:00
福岡社会連載

切れたら中断「もーう大変」 踊り子の数だけ1本のテープに吹き込んだレコード曲

MDが今も使われるA級小倉劇場。踊り子が編集した音源が劇場を彩る(撮影・帖地洸平)

 初代はカセットデッキ、2代目はMDデッキ。開館39周年の「A級小倉劇場」で、音響の要が世代交代したのは1度きり。

2021 7/18 6:00
福岡社会連載

壊れたハイヒールもさびた和傘も “棟梁”は踊り子の駆け込み寺

ストリップストーリーズ

 踊り子も、常連客も、従業員も、その人を“棟梁(とうりょう)”と呼ぶ。本名より、断然しっくりくるから不思議だ。

2021 7/12 6:00
福岡社会連載

時間も手間も愛情も…お母さんが作る旅立つ娘たちの晩さん

ルーをよそうお母さん。「次はいつ来るん?」。踊り子一人ひとりと言葉を交わす大切な時間だ

 楽日、6月30日の朝。劇場への一番乗りはやっぱり、お母さん(81)だった。

2021 7/4 6:00
福岡社会連載

時に激しく、時にしっとり…舞台をアゲる気遣いの音

推しの踊り子専用のタンバリンを大切に手にする徳川。「感動の演奏を!」とのサイン入り。普段用(奥)と使い分けている(撮影・吉田真紀)

 劇場2階の客席へ続く階段を上っていくと、サンタが街にやって来たかのような力強く、澄んだ音色が聞こえてきた。それにつられるように客が手拍子を重ねると、音色は次第にはじけだし、ポップでキュートな曲と一体化する。

2021 6/28 6:00
社会福岡連載

【記者ノート】強烈な「ストリップ」という言葉の先をのぞけば

楽日。出番が終わった踊り子も残って、公演中の仲間の衣装をたたむお手伝い。いつかどこかの劇場で会える日まで「またね!」と手を振った(撮影・帖地洸平)

 初日の楽屋には、ティッシュが5箱置いてある。「10日間がんばってください」という手書きのメッセージと一緒に。

2021 6/27 6:00
社会福岡連載

お正月もお盆も休まない「遊び場」踊り子を送り出す大鍋のカレー

楽日、踊り子の楽屋。あした、次の劇場で昼に着る衣装は手荷物に、夜の分は段ボール箱へ。業者に待ってもらい、バタバタな引っ越し作業が続く(撮影・帖地洸平)

 カレーのにおいが客席まで漂ってくるのは決まって楽日だ。舞台の裏では、野菜の皮や芯でだしを取ったルーが大鍋にぐつぐつ。

2021 6/26 6:00
社会福岡連載

「娘」の数だけ事情もあって…22年、幸せを願いつくる温かな賄い

「これ食べてごらん、絶対おいしいよ」。炊事場でおしゃべりするお母さん(右)。踊り子の浅葱アゲハ(左)は「卵焼きの卵は縦に溶くって教えてもらった」(撮影・帖地洸平)

 ピンクのバスタオルを体に巻いた出番終わりの踊り子が速足で浴室に向かう。 夕方、舞台の真裏。

2021 6/25 6:00
社会福岡連載

通い詰め、弟子入りし、許されて初めて解き放つ愛情リボン

8本投げを華麗に決めたリボンさんの小山。踊り子にも客にもリボンを当てない高い技術が求められる(撮影・帖地洸平)

 黒い影がすーっと暗闇を進み、次の踊り子の登場を待つ舞台の手前でぴたりと止まった。頭の先から爪先まで黒ずくめの人物は「リボンさん」。

2021 6/24 6:00
社会福岡連載

十八番はピンク、きょうも「あおり」ます 光でつくる踊り子の世界

手元のボタンを一切見ることなく踊り子の動きに集中し、照明を操るトシちゃん。手作りならではの「ムーディーさ」が売りだ(撮影・帖地洸平)

 「投光さん」をしているトシちゃん(48)は照明を落とすと安堵(あんど)のため息をついた。照明と音響を操作する部屋は客席後方にある。

2021 6/23 6:00
福岡連載社会

「裸、きれい」心奪われ踊り子に 18年、うれしい言葉聞きたくて

 舞台の闇に突如、純白の着物とうつむく横顔が浮かぶ。 小倉出身の踊り子、友坂麗が初めてストリップを見たのは、この舞台だった。

2021 6/22 6:00
社会福岡連載

妖艶な昭和の「小屋」在りし日の青春求め、かぶり席守る常連70代

ストリップストーリーズ

 「ストリップ 本日の出演者」の看板を見つめ、2時間後の開場を待つ。その朝、九州最後のストリップ劇場「A級小倉劇場」(北九州市小倉北区)のシャッター前に座り込んでいたのは、革ジャンを着込んだ佐山克己=仮名、山口県下関市。

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