
「福祉のはなし」
お年寄りや障害のある人たちが、地域で自分らしく暮らしていくために必要なこととは。誰かに「寄り添う」意味とは―。介護や福祉の話を通して、考えていきます。
災害で在宅障害者どう支援? 欠かせない「地域の自助力」熊本地震5年
人工呼吸器を着けていたり、人混みが苦手だったり-。災害時に避難が難しい在宅の障害者の支援を巡っては、5年前の熊本地震でも課題が浮き彫りになった。
分身ロボット、難病の児童も活用 北九州市・八児小 授業楽しく
難病のため教室で過ごすことが難しい北九州市の児童が、インターネットを通じて操作できる分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を使って授業を受けている。離れた場所からでも学校生活を「体感させたい」「したい」と願う親子の熱意に学校側がOKを出した。
医療ケア児支援法制定へ 家族も含め支えを強化
日常的に人工呼吸器や胃ろうを使うなど医療的なケア(医ケア)が必要な子どもや家族への支援を強化する「医療的ケア児支援法」(仮称)を議員立法で制定する動きが進んでいる。
「聞こえなくても、支え合う」災害被災地の10年描く
東日本大震災以降、国内で発生したさまざまな災害の被災地で、耳の聞こえない人たちの姿を収めたドキュメンタリー映画「きこえなかったあの日」(2021年、116分)がオンラインで配信されている。九州では5月にかけて佐賀、熊本、鹿児島の映画館でも上映される。
「農業×福祉」で就労支えたい 教員OB、私財投じ挑戦
特別支援学校を退職した教員OBが、高等部を巣立った教え子らとともに、福岡県福津市の山中で果樹栽培に乗り出した。自立訓練事業所と連携し、地元の造園業者も協力。
非常勤が頼り 「持ちこたえられるか」 苦悩する訪問介護事業所
1人暮らしのお年寄りなどの自宅を訪れ、ホームヘルパーが身体介護や生活援助を行う訪問介護は、かねて報酬の低さなどから人手不足が指摘されてきた仕事の一つ。
「これが現実」認知症あっても受け入れたいけど…職員不足で限界
お年寄りたちは6~8人掛けテーブルの四隅に離れて座り、黙々と昼食を取っていた。4日昼、福岡市東区の住宅型有料老人ホーム「あいくらす香椎参道」。
大震災10年、障害者避難に不安
木曜朝刊の福祉面に今年も、障害がある人たちの避難の現状を数多く書いた。高齢者や障害者向けのバリアフリーが整った福祉避難所は少なく、障害の程度が重ければ移動も簡単ではない。
誰もが見やすいカラーとは さまざまな色覚に配慮 九大案内図で実践
色覚に障害のある人もない人も見やすいように-。九州大伊都キャンパス(福岡市西区)内に設置されたカラーの案内図が、今年の日本サインデザイン賞(SDA賞)に入選し、九州地区賞を受賞した。
障害あるわが子のため…始まりは母の決意 「野の花学園」創立60年
福岡都市圏で広く障害者支援施設を運営する社会福祉法人「野の花学園」(福岡市)が創立60周年を迎えた。障害者福祉の社会資源が乏しい時代に、知的障害のあるわが子のために母親たちが訓練施設を立ち上げたのが出発点。
「体の緊張を軽減」障害児が負担なく座れるように 注目集める技術
肢体が不自由な子どもが本当にリラックスして座れる姿勢とは-。大阪府のNPO法人代表理事、村上潤さん(58)が提唱する独自の姿勢保持技術が、親や支援者の注目を集めている。
見えない人に野鳥の声を…CD届け18年、ボランティアが活動に終止符
見えなくても、山歩きの楽しみを少しでも-。野鳥の声をCDに収め、全国の視覚障害者に毎年、無料で届けてきた福岡市のボランティアグループ「バードコール」が、今年で活動に終止符を打つ。
重い障害があっても…葛藤する姿描く 監督が映画「道草」に込めた思い
重い知的障害や自閉症、強度行動障害のある人が、ヘルパーの力を借りて自立生活を送る姿を撮ったドキュメンタリー映画「道草」。その上映と宍戸大裕(だいすけ)監督(38)=宮城県出身=のトークショーが10月、北九州市内であった。
「臭い少ない」トイレ用凝固剤、防災の一助に 特別支援学校PTAに寄贈
地震や大雨などの災害の際に役立ててもらおうと、紳士服や婦人服、ヘルスケア用品の製造、販売を手掛ける株式会社「カインドウェア」(本社・東京)が、肢体の不自由な子どもが通う福岡市立の南福岡、今津特別支援学校の両PTAに、断水時にトイレで使える凝固剤を寄贈した。