提論
連載

「提論」

地域の自立、アジアを展望した発展の道筋について、九州に住むわたしたちはどのように向き合い、考えていけばよいのか。郷土ゆかりの著名人・有識者が課題を読み解き、今後の展望を描く。

2019 8/12 11:00
社説・コラム

【日韓関係悪化】 姜 尚中さん

姜尚中(カン・サンジュン)さん=熊本県立劇場館長

 輸出手続きの簡略化を定めた「ホワイト国(優遇対象国)」のリストから韓国を除外する2日の閣議決定以降、日韓関係は制御不能の危機に陥りつつある。韓国内では核心的な産業を狙い撃ちにした日本側の報復という見方が広がり、日本の仕掛けた「貿易戦争」、さらには「経済侵略」というセンセーショナルな受け止め方も見られるようになった。

2019 8/5 11:00
社説・コラム

【「カッコいい」とは何か】 平野 啓一郎さん

平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)さん=作家

 先頃、私は「『カッコいい』とは何か」と題した新書を刊行した。これは、この10年ほどの間、絶えず私の中にあったテーマだった。

2019 7/29 11:00
社説・コラム

【日韓 報復の応酬】 藻谷 浩介さん

藻谷浩介(もたに・こうすけ)さん=日本総合研究所調査部主席研究員

 内心に募る否定的な感情を、他者にぶつけて憂さを晴らそうとする人が増えているように感じる。その最悪の例が、京都での無差別放火殺人かもしれない。

2019 7/15 11:00
社説・コラム

【創造競争の時代】 宮本 雄二さん

宮本雄二(みやもと・ゆうじ)さん=宮本アジア研究所代表、元中国大使

 中国ではスマートフォンなしでは生活できなくなった。スマートフォン決済が日常化し、本人の経済状況や日々の行動は、サービス提供会社にすべて把握される。

2019 7/8 11:00
社説・コラム

【九州出身の2リーダー】 徳増 浩司さん

徳増浩司(とくます・こうじ)さん=ラグビーW杯2019組織委事務総長特別補佐

 いよいよ開幕まで70日余りとなったアジア初開催のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。真っ最中の博多祇園山笠では、W杯をあしらった飾り山が披露され、世界三大スポーツイベントの機運盛り上げに一役買っている。

2019 7/1 11:00
社説・コラム

【地域と「関係人口」】 松田 美幸さん

松田美幸(まつだ・みゆき)さん=福岡県福津市副市長

 政府は「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」(2020~24年度)の基本方針に、定住や観光と異なり、特定の地域と継続的に関わる「関係人口」の拡大を掲げた。 言葉の聞こえはよくても、地方の人口減少は止まらないとの厳しい指摘はあろう。

2019 6/24 11:00
社説・コラム

【図書館の未来】 関根 千佳さん 

関根千佳(せきね・ちか)さん=ユーディット会長同志社大客員教授

 他の動物は持たず、人間だけが持っている物の一つが「本」だろう。本を書いたり、読んだり、「図書館」というところに集めたりする動物や植物はいない。

2019 6/17 11:08
社説・コラム

【米中対立 危機の深層】 姜 尚中さん

姜尚中(カン・サンジュン)さん=熊本県立劇場館長

 米中間の貿易摩擦は、今や砲弾なき戦争とも言える、熾烈(しれつ)な覇権争いの域に移りつつあるようだ。「新しい冷戦の始まり」といったセンセーショナルな決まり文句が飛び交うほど、米中間の対立は世界の構造的な変化に直結しかねない問題になりつつある。

2019 6/3 10:50
社説・コラム

【「ホモ・デウス」の警鐘】 平野 啓一郎さん

平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)さん=作家

 イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス』は、昨年、日本でも翻訳が刊行されて、しばらくどこの書店でも大量に平積みされていた。前作『サピエンス全史』は、全世界で1000万部以上も売れたらしいが、本作も大いに話題となっている。

2019 5/27 11:00
社説・コラム

【どこが「沈みゆく国」か】 藻谷 浩介さん

藻谷浩介(もたに・こうすけ)さん=日本総合研究所調査部主席研究員

 平成30年間に日本の経済はどうなったか。平成元年(バブル期の1989年)と30年(昨年)の数字を単純比較した、以下の四つのクイズにお答えいただきたい。

2019 5/20 11:02
社説・コラム

【若者世代の知恵に期待】 宮本 雄二さん

宮本雄二(みやもと・ゆうじ)さん=宮本アジア研究所代表、元中国大使

 平成から令和に時代は変わった。街には新しい時代が始まったという気分に満ちあふれ、平和な時代が続いてほしい、幸せになりたいという願望がひしひしと伝わってくる。

2019 5/13 11:00
社説・コラム

【令和時代が始まった】 徳増 浩司さん

徳増浩司(とくます・こうじ)さん=ラグビーW杯2019組織委事務総長特別補佐

◆新たな一歩への契機に 例年であれば、正月に新たな年を迎え、4月に新しい年度となって気持ちを引き締めるものだが、今年はさらに5月に令和時代が始まり、上半期だけで、3度も新しい気持ちを持つことができた。 新しい気持ちを持つことは常に大切なことだ。

2019 4/29 11:00
社説・コラム

【共有経済と連帯経済】 松田 美幸さん

松田美幸(まつだ・みゆき)さん=福岡県福津市副市長

◆地域課題の解決に期待 健康とは身体的、精神的、社会的に良好な状態であることと定義されている。高齢になって外出する手段がなくなると、社会とのつながりを失い、健康状態にも影響する。

2019 4/22 11:07
社説・コラム

【多文化共生に新時代】 関根 千佳さん

関根千佳(せきね・ちか)さん=ユーディット会長同志社大客員教授

◆日本語学習の拡充図れ 今月から外国人受け入れの制度が変わった。福岡市内のコンビニや店舗で、ネパールやベトナムの方を見かけることは普通になったが、今後、より多くの外国人が日本にやってくることになる。

2019 4/8 11:10
社説・コラム

【「令和」の課題】 姜 尚中さん

姜尚中(カン・サンジュン)さん=熊本県立劇場館長

◆多様性、寛容さで実現を 新元号の「令和(れいわ)」が発表され、平成も静かに幕を閉じつつある。欧米のメディアの一部には、新しい元号が保守的な国粋主義を反映していると危惧(きぐ)する報道もあるが、大方の国民は、「令和」を率直に受け止めているようだ。

2019 4/1 11:00
社説・コラム

【NHKの政治報道】 平野 啓一郎さん

平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)さん=作家

◆現政権との関係に疑義 3月4日、参議院予算委員会の模様を伝えるNHKのニュース7を見て私は愕然(がくぜん)とした。この日は、自由党の森裕子議員が、辺野古埋め立て計画のずさんさを追及するなど重要な質疑があったが、放送では野党は一切取り上げられず、与党議員の質問に、政府が応じる場面だけが映し出されたからである。

2019 3/25 11:03
社説・コラム

【都市の公共交通】 藻谷 浩介さん

藻谷浩介(もたに・こうすけ)さん=日本総合研究所調査部主席研究員

◆福岡は世界に学ぶべき 先般、福岡市中央区渡辺通の電気ビル本館で講演をしたときのことだ。福岡空港着の飛行機が30分も遅れたので、空港からタクシーに乗ったら、午前11時台だったのに、6キロ少々を30分近くかかってしまった。

2019 3/18 10:55
社説・コラム

【「寛容」という理念】 宮本 雄二さん

宮本雄二(みやもと・ゆうじ)さん=宮本アジア研究所代表、元中国大使

◆アジア意識し、回帰を 最近、福岡市で開催された西日本国際財団アジア貢献賞創設20周年記念フォーラムで話をした。講演のテーマは「アジアとは何か-激変する世界における役割」。

2019 3/11 11:00
社説・コラム

【「地域主義」のラグビー】 徳増 浩司さん

徳増浩司(とくます・こうじ)さん=ラグビーW杯2019組織委事務総長特別補佐

◆多文化共生のヒントに ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開幕までいよいよ200日を切り、開催を担当する者として、緊張感を覚える日々となった。 4年前のW杯で日本代表は南アフリカを破る金星を挙げて、世界を驚かせた。

2019 3/4 11:13
社説・コラム

【提言委員座談会】漂流30年 変われぬ日本

姜尚中さん熊本県立劇場館長1950年、熊本市生まれ。早稲田大大学院博士課程修了後、ドイツ留学。国際基督教大准教授、東大大学院情報学環教授、聖学院大学長など歴任。2018年4月から鎮西学院院長。専攻は政治学、政治思想史。最新刊は「母の教え」。

 本紙の大型コラム「提論」を執筆する提言委員は、「平成時代」の総括と新時代への視座をテーマに東京都内で座談会を行った。平成は世紀をまたぐ30年余の歩みとなるが、初頭には、冷戦構造が終焉(しゅうえん)し、世界史的な転換点となった。

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