中村哲という生き方
連載

「中村哲という生き方」

戦乱のアフガンで用水路を掘り、65万人の生活と命を救った故中村哲医師。現地で行った密着取材を礎に、その信念と事業の現在を追う。(無料公開)

2020 12/5 6:04
福岡社会

託された中村医師の「勇敢な生涯」 信念は一人一人の心に

クナール川のほとりで、アフガニスタン人スタッフと話す中村哲医師(左)=2014年11月

 素っ気ない言葉を今も忘れない。「勉強してこなかったんですか」。

2020 12/4 6:00
福岡鹿児島社会

「一隅を照らす」原点胸に 模索続ける元現地ワーカー

患者の自宅で診察する大越猛さん。「心も手当てしたい」と語る=11月中旬、大阪府交野市

 「ママ、この本がいい」。男の子が本棚の本を母親に手渡すと、2人はベンチに座って読み始めた。

2020 12/3 6:00
社会

中村哲さんの誕生日に生まれた子 「縁感じた」紡ぎゆく親子3世代

中村哲さんを支援してきた広瀬さと子さん(左)と娘の柴田まりのさん、孫のなぎちゃん=11月21日、福岡市中央区(撮影・穴井友梨)

 切手を湿ったタオルに浸し、B4判の台紙に一枚一枚貼り付けていく。先月27日、故中村哲医師(享年73)と活動してきた福岡市の「ペシャワール会」事務局で、数人のボランティアが地道な作業に没頭していた。

2020 12/2 6:00
社会

「やるしかない」”鬼婦長”が誓った復興 中村哲医師の死から1年

ペシャワール会の事務局で作業をする藤田千代子さん。現地との連絡調整、会計事務に加え、講演活動や取材対応もこなす=11月26日午後7時12分、福岡市中央区(撮影・三笘真理子)

 「ドクター・サーブ・ナカムラ・ワズ・シューティッド(中村先生様が撃たれた)」。アフガニスタン人スタッフの現地なまりの英語は震えていた。

2020 1/4 6:00
福岡社会

【中村哲という生き方】(上)「誰もが行きたがらぬところへ」

用水路の建設現場で作業する中村哲医師。傍らには銃を持った護衛が寄り添っていた=2014年11月、アフガニスタン(撮影・中原興平)

 ズボンの裾をまくるようにして、中村哲医師が右足にわずかに残る傷痕を見せてくれたことがある。「いらぬ心配をさせるから、今は書かんでね」。

2020 1/3 6:00
福岡社会

【中村哲という生き方】(中)ニホンオオカミと呼ばれ

中村哲医師(左)に招かれ、現地を訪れた徳永哲也さん。中村さんが率いる現地の非政府組織「PMS」(平和医療団)による事業の成果を目の当たりにした=昨年4月、アフガニスタン(PMS提供)

 「ぜひともニホンオオカミに帰ってきて、吠(ほ)えてもらわないと」。俳優の故菅原文太さんはかつて、アフガニスタンで用水路建設に取り組む中村哲医師にそう言ったことがあるという。

2020 1/1 6:00
福岡社会

【中村哲という生き方】(下)「ナカムラ学校」魂 脈々と

重機に乗り込む中村哲医師を支えるザイヌッラさん(右)=2014年11月、アフガニスタン(撮影・中原興平)

 アフガニスタンの用水路建設現場で中村哲医師を撮った写真のほとんどに、1人の青年が写り込んでいる。中村さんの運転手、ザイヌッラ・モーサムさん(34)だ。

2015 1/4 6:00
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【中村哲がつくる平和 戦乱のアフガンから】①「銃は何も生まない」 用水路で60万人潤す

かつて砂漠だった土地で落花生が実ったことを喜ぶ、PMSのアフガン人スタッフ=2014年12月4日、アフガニスタン・ナンガルハル州(撮影・中原興平)

 岩と砂だらけの茶褐色の大地の一角に、「緑」が浮かび上がっていた。用水路に沿って延びる柳の並木、種がまかれたばかりの小麦畑を囲む防砂林が、岩山から見える。

2015 1/3 6:00
2015 1/1 6:00
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【中村哲がつくる平和 戦乱のアフガンから】③命の尊重 テロの根を絶つために

活気あふれるバザール。毎週日曜日に開かれる=2014年11月30日、アフガニスタン・ナンガルハル州(撮影・中原興平)

 リンゴ、衣料、家畜用の牛。雑多な物が売られていた。

2014 12/31 6:00
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【中村哲がつくる平和 戦乱のアフガンから】④自立支援 住民育てて技術広げる

洪水で折れた橋を車が渡っていた=2014年12月1日、アフガニスタン・ナンガルハル州(撮影・中原興平)

 目を疑う光景だった。V字形に折れた橋を、ゆっくりと車が渡っていく。

2014 12/30 6:00
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【中村哲がつくる平和 戦乱のアフガンから】⑤宗教 理解が負の連鎖止める

昼食後に、用水路の建設現場で祈る作業員たち=2014年11月26日、アフガニスタン・ナンガルハル州(撮影・中原興平)2

 日本に遅れること4時間半。西に6千数百キロ離れたアフガニスタンも新年を迎えた。

2014 12/29 6:30
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【中村哲がつくる平和 戦乱のアフガンから】⑥「皆の夢」 望みはただ平穏な生活

工事現場近くで一輪車を押す村の子たち。ライフルを持った護衛が周囲を警戒していた=2014年11月26日、アフガニスタン・ナンガルハル州(撮影・中原興平)

 「ここで子どもが殺されたんです」。アフガニスタンに滞在中の2014年12月、東部ナンガルハル州の用水路の建設現場に向かう車中で、中村哲医師(68)が突然つぶやいた。

2014 12/29 6:00
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【中村哲がつくる平和 戦乱のアフガンから】⑦私たちにできることは 戦争以上の忍耐が必要

伊藤和也さんの遺族が設立した「菜の花基金」で建設されたマドラサで学ぶ子どもたち=2014年12月2日、アフガニスタン(撮影・中原興平)2

 「毎日体を洗うことは、良いことです」「服を洗うことも良いことです」。2014年12月2日、アフガニスタン東部ナンガルハル州。

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