検証「大崎事件」 アナザーストーリーを追う
連載

「検証「大崎事件」 アナザーストーリーを追う」

「殺人犯」は存在しない? 解決したはずの殺人事件にショッキングな疑惑が浮かんだ。40年前に鹿児島県で起きた「大崎事件」を、調査報道で追う。

2020 2/28 6:00
鹿児島社会

キーマンの息子が語る秘話 #2人の関係者③

牧草栽培が盛んな鹿児島県大崎町。写真奥の辺りに被害者宅があった

 泥酔した被害者を自宅に連れ帰ったという2人の供述は、大崎事件の「土台」。これが崩れれば、自宅の土間に置かれた被害者の四郎さん(仮名)を見た原口アヤ子さん(92)が殺意を抱くところから始まる確定判決の犯行ストーリーは成り立たなくなる。

2020 2/27 6:00
鹿児島社会

核心部分は矛盾だらけ #2人の関係者②

被害者宅と牛小屋の見取り図

 「泥酔して路上に寝ていた被害者を車で連れ帰り、自宅の土間に置いたまま引き上げた」。原口アヤ子さん(92)らを有罪とした確定判決は、被害者の自宅近くに住むIさんとTさんの、この供述の信用性を認めた。

2020 2/26 6:00
鹿児島社会

「殺害」前に死んでいた可能性 #2人の関係者① 

大崎事件の現場地図

 前回まで、事件当日の動きとして被害者の四郎さん(仮名)が午後6時ごろ、自宅から1・1キロの路上に倒れているのが見つかるまでをたどった。その後、被害者は近くに住む当時47歳のIさん、37歳のTさんに自宅へ搬送される。

2020 2/21 6:00
鹿児島社会

「虚像」? 泥酔は本当か #被害者③

事件当日に被害者が買った銘柄の焼酎。当時購入した「大金の露」の2合瓶は現在なく、写真は1合瓶

 路上に倒れた被害者を最初に発見した西崎良一さん(61)は、再審請求審の重要証人といえた。倒れていた理由は、確定判決の認定通り「泥酔」だったのか、それとも側溝への自転車転落事故で瀕死(ひんし)状態だったのか。

2020 2/20 6:00
鹿児島社会

「空白」をつなぐ目撃者に会う #被害者②

事件当日の被害者の足取り(1979年10月12日午後)

 元気だった被害者がわずか30分後、300メートルしか離れていない路上で倒れていたのはなぜか-。被害者の当時の様子を聞くため「空白の30分」をつなぐ目撃者2人を訪ねた。

2020 2/19 6:00
鹿児島社会

不可解な「空白の30分」 #被害者①

被害者が自転車ごと転落したとされる側溝付近=1月、鹿児島県大崎町

 殺人事件ではなく、自転車ごと側溝に転落したことによる事故死だったのではないか-。仮にそうなら、大崎事件は冤罪(えんざい)ということになる。

2020 2/18 6:00
鹿児島社会

驚きの展開 鑑定は訂正されていた #鑑定②

城哲男氏が証人尋問で事故死の可能性に言及したことを1面で報じた1997年7月10日付の南日本新聞

 変死体が発見された場合、その状況と併せて「死因」が事実を知る鍵を握る。殺人事件なのか、殺害方法はどうだったのかを、遺体から探る。

2020 2/17 6:00
鹿児島社会

殺人なき遺体遺棄事件? 揺らぐ死因 #鑑定①

「この辺りに倒れていました」と語る西崎良一さん。右側が、被害者が自転車ごと転落したとみられる側溝=1月、鹿児島県大崎町

 殺人などの罪で懲役10年が確定、服役した原口アヤ子さん(92)が一貫して無実を訴え、再審を求めてきた大崎事件は発生から40年が過ぎた。3度目の請求で地裁、高裁が再審開始を認め、開くかに見えた「再審の扉」は昨年6月、最高裁で閉ざされるという異例の経過をたどっている。

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