
「東京ウオッチ」
「東京ウオッチ」は、日本の中枢で日々奔走する記者たちが、取材メモの蓄積を生かしてつくるウェブ専用、またはウェブ先行の新しいコンテンツです。九州も視野に入れながら、記者一人一人が冒険心を持ち、より自由に首都の「鼓動」を描いていきます。
再び叶わなかった「福岡サミット」 G7開催地、"リード"を変えた潮目
2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地について、岸田文雄首相は5月23日、自身の地元・広島市と公表した。ロシアのウクライナ軍事侵攻を受け、今こそ被爆地から核兵器の脅威と軍縮、平和の重要性を提起する必要があるとして、バイデン米大統領との首脳会談で了承を取り付けた。
「殴っても無駄」と「殴ったら倍返し」 植木千可子氏に聞く抑止力
【東京ウオッチ】ロシアによるウクライナ軍事侵攻が続き、日本国内では政府が年末に改定を目指す外交・防衛の基本方針「国家安全保障戦略」の議論が活発化している。そんな中、相手の武力攻撃を未然に防ぐ「抑止力」の在り方に関心が高まっている。
コロナ最前線578日、回顧録に書いた「苦い思い」 西村前担当相が出版
【東京ウオッチ】新型コロナウイルス感染症禍で3年ぶりに行動制限のない大型連休を迎えた、5月。昨夏まで毎日のように国民の前に露出し、その表情や声色、一言一句まで注目されていた政治家が、一冊の本を上梓(じょうし)した。
「福岡の挑戦でオールジャパンをリード」高島市長が対日投資推進会議
【東京ウオッチ】海外から日本への投資倍増を目指す政府の「対日直接投資推進会議」(伊藤元重座長=東大名誉教授)が13日午後、東京都内で開かれ、政令市の首長としてただ一人アドバイザーに選ばれた福岡市の高島宗一郎市長が出席。福岡市の事例を紹介し、政府に対してネット空間の新たなサービスを対象とした税制改革を要望した。
「生活安全保障で日本の将来社会をつくる」 立民・泉代表が講演
【東京ウオッチ】 立憲民主党の泉健太代表は11日、東京都内で開かれた「二水会」(西日本新聞社主宰)の5月例会で講演した。「二水会」は、九州・山口の主要企業および自治体、各種団体の東京代表者を会員として構成する政経懇話会で、この日の出席者は約30人。
東日本大震災からの復興、陶芸に祈り込め 自民・八木議員が個展
【東京ウオッチ】 陶芸歴50年以上という自民党の八木哲也衆院議員(74)=愛知11区選出=が、東日本大震災の追悼をテーマにした個展を東京都内で開いている。発災後、支援に入った被災地を目の当たりにして受けた衝撃を表現した陶芸作品が並ぶ。
「維新はなぜ選挙に勝てるのか」 立命館大教授がひもとく三つの理由
【東京ウオッチ】 近づく参院選に向け、日本維新の会の選挙戦略や政策を探る勉強会「維新政治を考える」が25日、国会内であった。昨年の衆院選で議席を3倍以上に拡大して以降も、大型地方選挙で勝利を重ね、「全国政党」化をうかがう維新。
台湾有事―そのときアメリカは、日本は 元空将・広中雅之氏に聞く
【東京ウオッチ】 米国は1979年に制定した台湾関係法で、台湾防衛のための武器を提供し、台湾住民の安全のために「適切な行動」を取らなければならないと定めている。ただ、「防衛義務」は明記されておらず、適切な行動が何を指すのかはあいまいなままという。
【インタビュー】加藤登紀子さんが耳を澄ませる中村哲さんの声
【東京ウオッチ】 歌手の加藤登紀子さん(78)は、アフガニスタンで人道支援に力を尽くし、2019年に現地で銃撃されて亡くなった医師、中村哲さん(享年73)と20年近くにわたり交流してきた。昨年7月には、中村さんの足跡や人柄、残した言葉とエピソードを記録し、読み解いた著書「哲さんの声が聞こえる 中村哲医師が見たアフガンの光」(合同出版・税込み1870円)を上梓(じょうし)している。
来年のG7開催地 松野官房長官「何ら決まってない」 広島有力の報道受け
【東京ウオッチ】 福岡市、広島市、名古屋市が開催地に名乗りを上げている2023年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に関し、松野博一官房長官は18日午前の記者会見で、政府が岸田文雄首相の地元・広島市を有力候補地として検討しているとの複数メディアの報道があることに対する見解を問われ、次のように述べた。 「G7サミットの開催地選定にあたっては、全ての候補地についてあらゆる観点から総合的に検討を行っています。
「台湾侵攻のコストとリスクを高めよ」 松田康博東京大教授に聞く
【東京ウオッチ】 中国が、米国の抑止を踏み越えて台湾を武力で統一しようとすれば、台湾と距離が近く、在日米軍基地も存在する日本は戦争に巻き込まれる恐れがある。経済力に加え、軍事力でも米国に追い付き、追い越そうとする中国の強硬な姿勢が、東アジアの安全保障環境を急速に不安定化させている。
【動画】臼杵「美仏総選挙」に特別賞 日本プロモーション企画コンテスト 選挙の細部まで再現
【東京ウオッチ】 国宝臼杵石仏(大分県臼杵市)にある石仏の中から「推し仏」を選んでもらうイベント「美仏総選挙2021」(市観光協会主催)が、優れた販促企画に贈られる2021年の「日本プロモーション企画コンテスト」で地域キャンペーン特別賞に輝いた。東京都内で14日に表彰式が開かれ、美仏総選挙を発案した市観光協会職員の佐藤千春さん(31)は「励みになります。
熊本地震6年 松野官房長官「経験と教訓継承する」
【東京ウオッチ】 最大震度7を観測した2016年4月の熊本地震の前震から、14日で6年を迎えた。松野博一官房長官は午前の記者会見で、熊本地震からの復興状況や残された課題、今後の国による支援策を問われ、次のように答えた。
中国の台湾侵攻「当面考えにくいが備え必要」 川島真・東京大大学院教授に聞く
【東京ウオッチ】 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、一方的な武力攻撃が現実に起こり得ることを認識させた。力による現状変更を試みる中国が、その核心的利益と位置付ける台湾に侵攻することはないのか。
核共有「タブー視せず議論を」 兼原信克・元国家安全保障局次長に聞く
【東京ウオッチ】 ロシアによるウクライナ軍事侵攻を受け、核抑止も含めて日本の「安全保障を考える」世論が少しずつ高まりを見せている。最近の世論調査では、米国の核兵器を同盟国内に配備し、共同運用する「核共有」政策に関し、議論をタブー視しないとの傾向も鮮明に。
「戦場」からの大統領演説に国会議員が感じたこと
【東京ウオッチ】 「ウクライナに栄光あれ、日本に栄光あれ」-。ウクライナのゼレンスキー大統領が23日、日本の国会でオンライン演説を行い、軍事侵攻を続けるロシアに対する両国の連帯を訴えた。
【動画】サザン桑田さんが愛したパン屋、今夏閉店へ 茅ケ崎の老舗「清月」 店主高橋さんの思いとは
国民的人気バンド、サザンオールスターズの桑田佳祐さん(66)が少年時代に通ったことで知られる老舗のパン屋「清月(せいげつ)」(神奈川県茅ケ崎市)が今夏、閉店することになった。桑田さんの好物を再現した「サザン佳祐ドック」を求め、全国からファンが集まる人気店だが、店主の高橋ツナ子さん(87)は高齢を理由に65年の歴史に幕を下ろす。
NATO式の核共有は先制核攻撃招く? 長崎大・西田充教授に聞く
【東京ウオッチ】 米国の核兵器を北大西洋条約機構(NATO)加盟国が共同運用する「核共有」(ニュークリア・シェアリング)を、そのまま日本に応用することは難しいとの見方が強い。最も重大な懸念は、日本領土内に置かれた核に対する相手の先制核攻撃を誘発し、国民の生命、財産に甚大な被害が生じてしまうリスクが否めないこと。
安保議論過熱、試される公明 「歯止め」になれるか 【安全保障を考える】
【東京ウオッチ】 ロシアのウクライナ軍事侵攻を契機として日本国内でも過熱する安全保障議論に、「平和の党」を掲げる公明党が神経をとがらせている。政府や自民党を中心に、核の抑止力強化や防衛費拡充、相手国に対する打撃力保有など、戦後日本が堅持してきた「専守防衛」を転換するような提起が相次いでいるためだ。