朝刊太郎の雑記帳
まとめ

「朝刊太郎の雑記帳」

西日本新聞特別編集委員の上別府保慶が執筆するコラムを掲載します。

2021 4/8 5:57
社説・コラム

野武士泣かせた死刑囚

朝刊太郎の雑記帳

 故豊田泰光さんが黄金期の西鉄ライオンズで2番を打っていた20代の頃、福岡市早良区の早良口に住んでいた。近くの藤崎には移転前の福岡刑務所があった。

2021 4/1 6:00
社説・コラム

軍が嫌った軍歌「戦友」

朝刊太郎の雑記帳

 戦争から復員した人々が勤め人となり、団体旅行を楽しめる余裕ができた頃の話である。温泉宿で盗難に遭うことがあった。

2021 3/25 6:00
社説・コラム

平謝りしたルパン三世

朝刊太郎の雑記帳

 アニメの作画監督だった大塚康生さんが89歳で亡くなった。17日付の本紙には「日本のアニメーターの草分け」と伝える訃報が小さく載ったが、そんな単純な話ではない。

2021 3/18 6:00
社説・コラム

プラごみと非情の皇帝

朝刊太郎の雑記帳

 今、ごみとなったものが生態系を壊すとして、その削減とリサイクルが課題になっているプラスチック。大量生産が始まったのは20世紀だが、もし2人の男がいなければもっと早い時代から生産され、地球はとっくにプラスチックごみに埋もれていたかもしれない。

2021 3/11 6:00
社説・コラム

今こそ読む桜島噴火記

朝刊太郎の雑記帳

 東日本大震災の津波の中継に、誰もが凍り付いたあの日、鹿児島県霧島市にある私の古里でも町内会の高齢者たちが集まって、津波が来るようなことがあったら、どこへ逃げたらいいだろうかと話し合った。 遠い鹿児島は関係なかろうにと思われるかもしれない。

2021 3/4 6:00
社説・コラム

喝の強打者は喝破する

朝刊太郎の雑記帳

 プロ野球のオープン戦が始まり、球春もたけなわ。今回は「春の珍事」というハリウッドの古い野球映画の話をする。

2021 2/25 6:00
社説・コラム

二・二六兵士のアイドル

 日本が国際連盟を脱退した昭和8(1933)年、東京のムーラン・ルージュ新宿座に、13歳の少女スターが誕生した。ずっと後の平成の世になって「会いに行けるアイドルの元祖」と振り返られる、明日( あした )待子(まつこ)である。

2021 2/18 6:00
社説・コラム

漆黒の仏と時を超える 朝刊太郎の雑記帳

朝刊太郎の雑記帳

 「漆黒に輝く第一級の国宝」とたたえられる奈良・中宮寺の菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)は、7世紀に作られた時から黒い色だったわけではない。極彩色が施されていた。

2021 2/11 6:00
社説・コラム

関ケ原の怪談と病魔と

朝刊太郎の雑記帳

 老父の葬儀を終えた1月末の夜のこと。87歳になる母のさゑが、生まれ育った鹿児島県伊佐市で小さい頃によく聞かされたよと、ふと古い怪談を語り始めた。

2021 2/4 6:00
社説・コラム

コロナ下、老父を送る 朝刊太郎の雑記帳

朝刊太郎の雑記帳

 鹿児島県霧島市に住む父の英昭(ひであき)が老衰で息を引き取った。91歳だった。

2021 1/28 11:00
社説・コラム

人海戦術、はだしの突撃

朝刊太郎の雑記帳

 今の若者から見れば奇妙に思うかもしれない。1950年に起きた朝鮮戦争は北朝鮮と米韓のどちらが先に仕掛けたかについて、一昔前は識者の間に論争があった。

2021 1/21 11:00
社説・コラム

ワープ作戦の向こう側

 米大統領の座を去ったトランプ氏が、選挙の劣勢を巻き返すべく打った手の一つに、コロナワクチンの開発を急がせる「ワープ・スピード作戦」があった。 ワープ・スピードとは、1966年に放映が始まったSFドラマ「スタートレック」の言葉で、宇宙船が超光速で進む架空の航法。

2021 1/14 11:00
社説・コラム

鬼滅と千とアラカン帝

 大ヒットする映画には、時代という背景がある。 劇場版「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の場合は、作品の魅力もさることながら、コロナ禍によって洋画大作の上映延期が相次いだためにスクリーンの空きが十分にあり、大勢の観客を受け入れることができた。

2020 12/24 11:00
社説・コラム

クリスマスの秘密基地

 この季節にプレゼントと聞いて61歳の私が思い出すのは、小学生の時分に暮らした大分県玖珠町の文房具店のこと。そこはプラモデルも扱っていたが、ある日とんでもない大きな箱が棚の上にお目見えした。

2020 12/17 11:00
社説・コラム

三島由紀夫と郭沫若

 馬雲(ジャック・マー)氏は中国IT企業の大立者だ。彼が事実上率いる金融大手のアントグループは、11月の株式上場で3兆6千億円もの資金を得るはずだったが、突然、延期に追い込まれてしまった。

2020 12/10 11:00
社説・コラム

この有権者あってこそ

 戦時中のこととはいえ、今から見れば、まさかあの人がの話をする。 日本が太平洋戦争に突入する前年の1940年2月2日。

2020 12/3 11:00
社説・コラム

無能と言われた男たち

 日本軍とソ連軍が衝突した1939年のノモンハン事件は、勝ったソ連側もまた膨大な損害を被った。モスクワへ戻った軍団長のジューコフは、スターリンから敵の評価をただされて、次のように答えている。

2020 11/26 11:00
社説・コラム

「私のみと言われても」

 14日の社民党臨時大会で党首の福島瑞穂氏を、衆院議員の照屋寛徳氏が激しくののしる場面があった。 照屋氏は衆院選だけで沖縄2区から6回の当選を重ねてきた党の長老。

2020 11/19 11:00
社説・コラム

消えたノモンハンの絵

 パリ画壇の寵児(ちょうじ)だった藤田嗣治は、ヒトラー・ドイツの戦車部隊がフランス国境を突破した1940年5月、妻と共に日本行きの船に乗った。パリ陥落の報はインド洋上で知った。

2020 11/12 11:00
社説・コラム

007対サリエリ

 亡くなったショーン・コネリー氏には「007」シリーズの他にも、多彩なジャンルの名画があった。 私の一推しはなんと言っても1986年の「薔薇(ばら)の名前」。

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