検証・大崎事件
連載

「検証・大崎事件」

「検証・大崎事件」に関するこれまで扱われたニュース一覧を最新順に掲載しています。

2020 3/27 6:00
鹿児島社会

最高裁決定に縛られるな 記者ノート 検証・大崎事件(26)

最高裁判所=東京都千代田区

 腰を据え、大崎事件の取材を始めたのは昨年9月。鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部の再審開始決定を取り消した昨年6月の最高裁決定(小池裕裁判長)を受け、元東京高裁裁判長が書かれた評論を目にしたのがきっかけだった。

2020 3/26 6:00
鹿児島社会

「無罪で私は生き返る」 検証・大崎事件(25)

再審開始決定を聞き、笑顔を見せる原口アヤ子さん=2002年3月26日、鹿児島市

 満期出所から5年。原口アヤ子さん(92)が悲願の再審請求を申し立てたのは1995年。

2020 3/25 6:00
鹿児島社会

「相互不信」の深い傷痕 検証・大崎事件(24)

早期の再審開始を求め、署名を呼び掛ける原口アヤ子さん(左)=2004年12月5日、鹿児島市の天文館

 原口アヤ子さん(92)は2004年、福岡高裁宮崎支部に提出した意見陳述書で1980年の確定審当時を振り返っている。 警察で「あんたの夫は、『弟を殺した。

2020 3/24 6:00
鹿児島社会

「冤罪晴らす」仮釈放拒む 検証・大崎事件(23)

第2次請求での再審可否の決定を前に、弁護団と鹿児島地裁に入る原口アヤ子さん(中央)=2013年3月6日、鹿児島市

 40年間にわたって無罪を訴えてきた原口アヤ子さん(92)は今、鹿児島県内の病院で入院生活を送る。言葉での意思表示が難しいため、これまで裁判に提出された記録などを基に、思いを振り返る。

2020 3/20 6:00
鹿児島社会

「午後10時半の土間」焦点 検証・大崎事件(22)

被害者宅の見取り図

 原口アヤ子さん(92)が後々まで悔やむ出来事がある。「あん時な、土間からではなく、部屋に上がり、四郎さん(仮名)が寝ているかどうか確かめとけば良かったんや。

2020 3/18 6:00
鹿児島社会

根幹部分に拭えぬ疑念 検証・大崎事件(21)

側溝付近で現場調査をするアヤ子さんの支援団体などのメンバーら=2018年10月、鹿児島県大崎町

 「事件と事故の両面から調べる」。変死体が見つかると捜査幹部がよく口にするせりふだ。

2020 3/17 6:00
鹿児島社会

見込み捜査で始まった 検証・大崎事件(20)

 事件から37年が過ぎた2016年。裁判所の勧告を受けて検察側が開示した証拠の中に、こんな写真があった。

2020 3/14 6:00
社会鹿児島

出血部位と死亡時期が鍵 検証・大崎事件(19)

吉田鑑定の証明力を否定した最高裁決定(写真の一部を加工しています)

 2018年に福岡高裁宮崎支部が新証拠と認めた、東京医科大の吉田謙一教授による法医学鑑定。昨年6月の最高裁決定は、出血性ショックとするその死因について「尊重すべきだ」とする一方、「IとTが自宅に搬送するより前に、被害者が死亡または瀕死(ひんし)の状態だったことを直ちに意味する内容ではない」として証拠価値を否定した。

2020 3/13 6:00
鹿児島社会

自白と矛盾、20年前指摘 検証・大崎事件(18)

九州大の池田典昭教授

 医学的な知見に基づき、遺体から死因や死亡時期などを分析する法医学鑑定。大崎事件で他殺か事故死かが争点になる中、「事故死の可能性」を認めた福岡高裁宮崎支部決定(2018年)が根拠にしたのは、東京医科大の吉田謙一教授による鑑定だった。

2020 3/12 6:00
鹿児島社会

「不存在」の証拠次々に 検証・大崎事件(17)

証拠開示を担当する泉武臣弁護士

 「私は第2次再審請求から弁護団に入り、証拠開示の問題をやってきた。私たちが開示を求め、検察官が『不存在』と説明した証拠が次々に出てきた。

2020 3/11 6:00
鹿児島社会

家族に不利益な供述なぜ 検証・大崎事件(16)

捜査の動きとハナさんの供述の変遷

 結果として、ハナさんの供述は夫や息子の自白内容を支える重要証拠となった。事件当時50歳。

2020 3/10 6:00
鹿児島社会

「自白裏付けた」目撃供述 検証・大崎事件(15)

ハナさんの供述の変遷

 大崎事件では、原口アヤ子さん(92)の親族3人(当時の夫、義弟とその息子)が犯行を認めた自白が証拠の柱だった。自白の内容を裏付けたのが、被害者の死因を「首の圧迫による窒息死」とした法医学鑑定▽義弟の妻ハナさんが「夫とアヤ子の共謀場面を見た」とした目撃供述-の二つ。

2020 3/7 6:00
鹿児島社会

夫と義弟も服役中に否認 検証・大崎事件(14)

3兄弟の自宅があった場所。写真奥はアヤ子さんが花を供えていたという氏神様のほこら=1月、鹿児島県大崎町

 前回は、太郎さんが服役中から冤罪(えんざい)を訴えるようになったことを紹介した。だが、服役中に確定審での自白を翻したのは彼だけではなかった。

2020 3/6 6:00
鹿児島社会

生涯懸けた悲痛な叫び 検証・大崎事件(13)

無実を訴える太郎さんの声が録音されたカセットテープ(写真の一部を加工しています)

 約17分間。時折詰まりながらも、精いっぱいの訴えが35年の歳月を超えて再生された。

2020 3/5 6:00
鹿児島社会

当初の弁護方針に誤り 検証・大崎事件(12)

一郎さんが眠る墓。1993年に66歳で亡くなった=鹿児島県大崎町(写真の一部を加工しています)

 1980年9月16日、原口アヤ子さん(92)の控訴審第2回公判。その証人尋問調書を読み返すたびに「涙が出そうになる」と、弁護団の鴨志田祐美弁護士が打ち明ける場面がある。

2020 3/4 6:00
鹿児島社会

供述する弱者に「自白を強要」 検証・大崎事件(11)

第1次請求で再審開始決定を受け、鹿児島地裁前で垂れ幕を掲げる弁護士=2002年3月26日、鹿児島市

 実弟の殺害や死体遺棄を認めた一郎さんと二郎さん、その息子の太郎さん。一郎さんと二郎さんは、警察による取り調べ開始から3日目に犯行を認めている。

2020 3/3 6:00
鹿児島社会

自白に変遷、不自然、迫真性なし 検証・大崎事件(10)

大崎事件相関図

 原口アヤ子さん(92)が否認を貫き、共犯とされた親族3人が犯行を認めた大崎事件。地裁と高裁が認めた「再審開始」を取り消した昨年6月の最高裁決定は、3人の自白を「相互に支え合い、信用性は強固」と評価した。

2020 3/3 1:46
鹿児島社会

「私はおやじを信じる」 検証・大崎事件(9)

被害者宅跡の近くを流れる田原川沿いの道=鹿児島県大崎町

 「警察の厳しい調べに、『私がやりました』と、うその自白をしてしまう気持ちが何かしら分かったと。何度もおやじが言ってました」。

2020 2/28 6:00
鹿児島社会

「おやじは疑われていた」 検証・大崎事件(8)

3兄弟宅の事件当時の配置

 泥酔した被害者を自宅に連れ帰ったという2人の供述は、大崎事件の「土台」。これが崩れれば、自宅の土間に置かれた被害者の四郎さん(仮名)を見た原口アヤ子さん(92)が殺意を抱くところから始まる確定判決の犯行ストーリーは成り立たなくなる。

2020 2/27 6:00
鹿児島社会

最高裁の不可解な評価 検証・大崎事件(7)

被害者宅と牛小屋の見取り図

 「泥酔して路上に寝ていた被害者を車で連れ帰り、自宅の土間に置いたまま引き上げた」。原口アヤ子さん(92)らを有罪とした確定判決は、被害者の自宅近くに住むIさんとTさんの、この供述の信用性を認めた。

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