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高値売り抜け目的否定 村上容疑者

 「あれじゃあ、否認だな」。五日午前、テレビを見ていた検察幹部はつぶやいた。画面には逮捕直前の記者会見で「聞いちゃったと言われれば聞いちゃってるんですね」と熱弁を振るう村上前代表の姿が映っていた。 東京地検特捜部は事件を「村上前代表が積極的に主導した計画的犯行」と判断。自らライブドア(LD)にニッポン放送株取得を持ち掛け「資金調達にめどがついた」とのメールなどから、LDが大量取得を決めたことを二〇〇四年十一月八日ごろに把握した上、公表後の急騰を見越して買い増し、昨年二月以降に売り抜けて多額の利益を得たとみている。  しかし会見でも逮捕後の取り調べでも、村上前代表は計画性を否定。LDの買い付け計画は「聞いちゃった」が、意識せず同放送株を買い進めたという。インサイダー取引を認めたとはいえ「偶然」「過失」を印象づける主張で、特捜部の見立てと対立する。  弁護団は「ニッポン放送の株主総会に向け、主導権を取れる多数の議決権を得ようとした。それが株を買い進めたり、LDなどに買い付けを勧めたりした動機」と指摘。「それまで二十億円程度の企業買収しかしていないLDに、百億―千億円規模のニッポン放送株買い占めができるはずないと考えていた」とも。  その後の調べで、村上前代表は違法と意識した取引があったと供述を変え、特捜部の見方を一部受け入れたが、LD買い付けによる急騰に便乗する目的だったかどうかなどについて、せめぎ合いは続く。特捜部はライブドア事件で押収した幹部らのメールやLDの元取締役宮内亮治被告(38)=証券取引法違反罪で公判中=らの供述を支えに、村上前代表の主張を崩したい考えだ。  一方、東京拘置所で暮らす村上前代表は、ほぼ毎日接見に訪れる弁護人に株価を確認したり、株売却などの指示を出したりしている。ファンドからの出資引き揚げも気に掛けているという。  かつての同僚への「僕が(拘置所から)出るまでには体調を良くしてほしいな」との伝言を託したことも。取り調べと接見以外は、差し入れられた本を読むなどして過ごしているようだ。

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