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新聞記事に使われた語彙(ごい)を説明した新聞用語ひと口メモ。このページでは新聞に掲載されたワードBOXとその関連記事をピックアップして紹介します。

乳がん

 乳房周辺にできる悪性腫瘍。多くは乳腺の中にある、母乳を運ぶ「乳管」から発症する。国立がん研究センターによると、日本人女性が一生のうちに患うリスクは約9%(2012年のデータ)。16年に乳がんと診断されるのは推計9万人で、06年の約4万9700人の約1・8倍に当たる。発症時期は40代後半~50代前半がピークで、35歳未満は全体の約2・7%(厚生労働省研究事業の04~09年の分析)と少ない。15年には1万3584人の女性が乳がんで亡くなった。

※ワードの説明及び記事の内容は更新日のものです。

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34歳 乳がん検診を受けてみた 今月はピンクリボン月間

 ●検査は2種類で約1時間 お金も手間もかかるけど 安心が手に入ると思って 
 日本女性のがんとしては最も多く「11人に1人がなる」ともいわれる乳がん。フリーアナウンサー小林麻央さん(34)が乳がんであることを公表したことで、35歳未満の「若年性乳がん」にも関心が高まっている。10月は乳がんの早期発見を呼び掛ける「ピンクリボン月間」。34歳の記者も、初めて検診を受けてみた。

 予約していた糸島医師会病院(福岡県糸島市)に到着し、検査着に着替えると、初潮の年齢や出産・授乳歴、親族の乳がん歴など11項目を尋ねる受診票を渡された。乳がん発症には女性ホルモンや遺伝的な要素が関係するため大事な情報なのだ。

 まずは乳腺専用のエックス線検査「マンモグラフィー検査」。乳房を圧迫板に挟んで、中の組織を撮影し、石灰化したがんを見つけることができる。放射線技師の女性が、脇からも肉を寄せてくれる。「脇の方にも乳腺があるんですよ」。挟まれた乳房は厚めのパンケーキのよう。少し苦しかったものの痛みはない。左右の乳房を縦と横に挟み計4回、撮影した。

 続いて超音波診断装置(エコー)で腫瘤(しゅりゅう)などがないかを調べる。今度は臨床検査技師が、ゼリーを塗った脇から乳房にかけて機器を縦横に滑らせる。エコー画面は白黒で夜の海のよう。実際は上皮、脂肪、乳腺、筋肉…といった層が映っていて、病変部は黒い塊や、まだら模様などに見えるという。気になる部分は画像を切り替え血流量も確認。検査後は看護師から、乳房にしこりや皮膚の引きつり、分泌液がないかなどを調べる自己検診のポイントを教わった。

 受診票記入から終了まで1時間程度。結果は後日郵送となったが、私の場合病変は見つからなかった。

 検診は多くの自治体が40歳以上を対象に費用を補助しているが、対象外の記者の検診料は9120円だった。しかし乳がんは早い段階で見つけて適切な治療を受ければ、比較的治りやすいとされるがんだ。財布には少し厳しくても、安心を手に入れる費用と思えば、節約も頑張れる。

 ●「30代から2年おきに」 糸島医師会病院 渡辺良二・乳腺センター長に聞く

 Q 乳がん検診は何歳から必要?

 A リスクが徐々に高まる35歳ごろから、2年おきの受診を勧める。乳がんの家族歴がある場合は、可能なら25歳を超えたら一度は受けてほしい。年齢にかかわらず、しこりなど、乳房に異変を感じた場合は、検診ではなく、早めに医師の診療を受けて。

 Q どの検査を受けたらいいのか。

 A 30代以上は、石灰化したがんの発見が得意なマンモグラフィーと、腫瘤などを見つけるのが得意な超音波検査を併せた受診がいい。二つを併用すれば、がんの発見率は9割を超える。授乳歴のない人や20代は、乳腺が発達していてマンモグラフィーでは撮影や診断がしにくいので、超音波検査を。

 Q 検診を受ける施設選びのポイントは。

 A 日本乳がん検診精度管理中央機構や日本超音波医学会から、乳腺の検診に関する認定を受けた技師や医師がいること。技師がいい画像を撮れなければ、がんは発見できない。精密検査は、日本乳がん学会認定の乳腺専門医がいる病院で。

 Q 日ごろ気を付けることは。

 A 「若いからがんにならない」と決め付けず、普段から自分で乳房を見たり触ったりして、異変に気付けるようになることが大切。検診で大丈夫と言われても注意は必要。まれに進行の早いがんもあるからだ。

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【ワードBOX】乳がん

 乳房周辺にできる悪性腫瘍。多くは乳腺の中にある、母乳を運ぶ「乳管」から発症する。国立がん研究センターによると、日本人女性が一生のうちに患うリスクは約9%(2012年のデータ)。16年に乳がんと診断されるのは推計9万人で、06年の約4万9700人の約1・8倍に当たる。発症時期は40代後半~50代前半がピークで、35歳未満は全体の約2・7%(厚生労働省研究事業の04~09年の分析)と少ない。15年には1万3584人の女性が乳がんで亡くなった。


=2016/10/08付 西日本新聞朝刊=

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