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赤い鳥

 1918(大正7)年、児童文学者の鈴木三重吉が創刊した童話童謡誌。鈴木が亡くなった36年、廃刊になった。子どものために芸術としての価値がある童話と童謡を生み出す、との創刊趣旨に、一流作家が続々と賛同。小説家では芥川龍之介や菊池寛、有島武郎、詩人では白秋や西条八十らが作品を寄せ、「赤い鳥運動」に発展した。一般公募の童謡の選者は白秋が務め、白秋館によると、与田凖一は39編、佐藤義美は22編、金子みすゞは3編が掲載された。まど・みちおは、白秋が童謡顧問を務めた「コドモノクニ」に2編が載った。

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5詩人記念館合同で童謡展 「赤い鳥」創刊100年企画 「白秋」核に九州・山口3県結ぶ みすゞゆかりの歌初披露

 日本の童謡発展の礎を築いた児童文芸誌「赤い鳥」の創刊から今年で100年になるのを機に、福岡、大分、山口3県にある5人の詩人の記念館と博物館が足並みをそろえ、合同企画展「童謡生誕百年-トライアングル展」を順次開催している。赤い鳥の選者を務めた北原白秋(1885~1942)を顕彰する北原白秋生家・記念館(福岡県柳川市)が核となり、童謡黎明(れいめい)期に活躍した5人の業績を紹介する。

 合同展を開くのは、ほかに、与田凖一記念館(福岡県みやま市)、佐藤義美記念館(大分県竹田市)、金子みすゞ記念館(山口県長門市)と、まど・みちおを顕彰する山口県周南市美術博物館。みすゞ記念館の矢崎節夫館長が「童謡100年の記念すべき年に、その中心を担った詩人を5人も生んだ、隣り合う3県の施設が手を結び、豊かな童謡の世界を発信しよう」と各館に呼び掛けた。

 メイン会場となる白秋館では7月1日~9月30日、赤い鳥の復刻版全196冊を一堂に展示(一部入れ替え)。5人の肖像写真や書籍、原稿、白秋の選で赤い鳥に掲載されたみすゞらの作品を紹介。白秋の盟友、山田耕筰の直筆楽譜も公開する。

 企画展に合わせ、金子みすゞの依頼で弟・上山正祐が曲を付けた白秋作の「片恋」が白秋館で初披露される。みすゞ館で保管していた数字で音程を表す旧式の数字譜を、白秋館の大橋鉄雄館長が五線譜に直した。柳川市で白秋の童謡を歌い継ぐ活動に取り組むソプラノ歌手古賀理紗さん(29)が、初日の童謡の日コンサートで歌い上げる。

 5人の代表作を挙げると、師匠格の白秋が「この道」「揺籠(ゆりかご)の歌」「からたちの花」など抜きんでているが、与田も「小鳥のうた」、佐藤は「いぬのおまわりさん」、みすゞは「私と小鳥と鈴と」を作詞。104歳まで生きたまどは「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「ふしぎなポケット」「一ねんせいになったら」など多くの童謡を残した。大橋館長は「白秋は、童謡の世界には、空や太陽、月、星、風、光、地球、そして子どもの宇宙があると記した。白秋と、それに続いた九州・山口出身の詩人たちが、100年にわたり紡いできた童謡の宇宙に触れてほしい」と話している。

 【ワードBOX】赤い鳥

 1918(大正7)年、児童文学者の鈴木三重吉が創刊した童話童謡誌。鈴木が亡くなった36年、廃刊になった。子どものために芸術としての価値がある童話と童謡を生み出す、との創刊趣旨に、一流作家が続々と賛同。小説家では芥川龍之介や菊池寛、有島武郎、詩人では白秋や西条八十らが作品を寄せ、「赤い鳥運動」に発展した。一般公募の童謡の選者は白秋が務め、白秋館によると、与田凖一は39編、佐藤義美は22編、金子みすゞは3編が掲載された。まど・みちおは、白秋が童謡顧問を務めた「コドモノクニ」に2編が載った。

=2018/06/22付 西日本新聞夕刊=

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