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山本作兵衛(1892~1984)

 福岡県飯塚市出身。父は遠賀川の川舟船頭。7、8歳から坑内労働で家計を助け、15歳から本格的に炭鉱労働者として約50年間働く。子孫に炭鉱を伝えるため66歳ごろに絵筆を握り、明治-昭和初期の炭鉱の姿を緻密に描いた。2011年、作品や日記など計697点がユネスコ「世界の記憶」(世界記憶遺産)に認定された。

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黒田征太郎さん描く「作兵衛トンネル」田川に 世界記憶遺産の炭鉱画モチーフ 観光の目玉に

 福岡県田川市と市美術館は同市の田川伊田駅横のトンネルに、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録された炭鉱絵師・山本作兵衛の作品をモチーフにした絵をイラストレーター黒田征太郎さん(79)=北九州市=に描いてもらい、「作兵衛トンネル」(仮称)と名付けることを明らかにした。駅舎改修を進める市は観光客誘致の目玉としたい考え。黒田さんは「炭鉱労働者をはじめ、人の命を支えた労働者へ畏敬の思いを込めて描きたい」と話している。

 トンネルは駅舎東側正面改札口と西側を結び、長さ約50メートル、幅約3メートル、高さ約2・5メートル。市と美術館によると昨夏、市美術館で作兵衛の作品を見た黒田さんは模写を始めた。その数は既に約70枚に及び、市美術館の文川和副館長がトンネルの壁や天井に絵を描いてほしいと依頼したところ、「お金の話をしないなら」との条件で快諾したという。

 地底で働く炭鉱マンや支える女性、子どもたちなど作兵衛が残した記録画から黒田さんが感じたイメージを、トンネル内にアクリル絵の具で描く。地元小学生にも手伝ってもらい、駅舎が改修を終える4月下旬までに完成させる計画だ。

 「作兵衛トンネル」を起点に近くの市石炭・歴史博物館、美術館などとの回遊性向上を目指す。市は2019年度一般会計当初予算案に制作費(材料代)を盛り込む。

 黒田さんが7歳の時に亡くなった父親は、かつて筑豊の炭鉱で働いていた。黒田さんは「筑豊との縁を感じる。今、危険な坑道で石炭を掘った人や農漁業の厳しい現場で働いた人たちが軽んじられている。そこをストレートに表現した作兵衛さんの思いを僕なりにたどりたい」と話している。

【ワードBOX】山本作兵衛(1892~1984)

 福岡県飯塚市出身。父は遠賀川の川舟船頭。7、8歳から坑内労働で家計を助け、15歳から本格的に炭鉱労働者として約50年間働く。子孫に炭鉱を伝えるため66歳ごろに絵筆を握り、明治-昭和初期の炭鉱の姿を緻密に描いた。2011年、作品や日記など計697点がユネスコ「世界の記憶」(世界記憶遺産)に認定された。

=2019/01/17付 西日本新聞朝刊=

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