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フリーズドライ

 水分を含んだ食品などを急速凍結し、真空に近い状態で水分を蒸発させる乾燥法。水で戻して利用する。インスタント食品のほか医薬品などで多く用いられている。食品の場合、栄養の変化が少なく、常温での長期保存が可能になる。

※ワードの説明及び記事の内容は更新日のものです。

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カップ麺名脇役「かやく」で快走 フリーズドライ野菜の「きゅうぶつ」 九州産、高品質でトップに

 目立たないがカップ麺に欠かせない、野菜をフリーズドライ加工した「かやく」。大分県日田市の老舗食品卸・加工会社「きゅうぶつ」は、フリーズドライ野菜の国内生産でトップ集団を走る。大手即席麺メーカーなど10社に200種類近くの製品を出荷。伊藤隆治社長は「九州産や高品質にこだわり、業界オンリーワンを目指したい」と語り、規模拡大へ向けた設備投資も検討している。

 同社は1949年創業。国産シイタケの販売と輸出が主力だったが、安価な中国産シイタケに押され業績が低迷。77年、当時注目を集めていたフリーズドライ製法によるシイタケ加工業に参入した。

 多額の設備投資を伴ったが、現実は厳しかった。家庭で使ってもらおうと百貨店などで販売、テレビCMも流したものの、売り上げは伸び悩んだ。

 頭を抱える中、大手即席麺メーカーからカップうどんのかやく用としての納入を打診された。「お湯をかけて3分で元に戻るシイタケが見つからない」。シイタケ専業の蓄積を生かし、要望に応える製品を開発、納入にこぎ着けた。

 これを機に他のメーカーからも引き合いが入るようになり、注文に応じてネギ、キャベツ、ニラと、商品の幅を拡大していった。

 原料の野菜は、ほとんどが九州産。「安全安心や国産を求める消費者のニーズに合っている」(伊藤社長)ことに加え、年間を通し、比較的安価で仕入れができるのも強みだ。

 品質も妥協しない。加工の過程で微細な変色が生じた野菜は、体に害はないものの、人手を使って徹底的に取り除く。同じ野菜でも、納入先の希望で大きさなどを変化させる。「ロスを怖がっていては良い商品はできない」と伊藤社長。

 日本即席食品工業協会によると、2017年度の即席麺生産は56億9千万食。人口減少の中でも1人当たりの消費量は増え、生産量は上向いている。伊藤社長は「工場はフル生産に近い。設備投資を前向きに考えている」とし「カップ麺のフリーズドライ野菜について、最初に相談される企業でありたい」と意気込む。

 2018年12月期の売上高は約13億円。従業員は約100人。

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【ワードBOX】フリーズドライ

 水分を含んだ食品などを急速凍結し、真空に近い状態で水分を蒸発させる乾燥法。水で戻して利用する。インスタント食品のほか医薬品などで多く用いられている。食品の場合、栄養の変化が少なく、常温での長期保存が可能になる。

=2019/04/12付 西日本新聞朝刊=

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