ワードBOX

新聞記事に使われた語彙(ごい)を説明した新聞用語ひと口メモ。このページでは新聞に掲載されたワードBOXとその関連記事をピックアップして紹介します。

不送致余罪

 窃盗事件などの余罪捜査で、捜査員不足などの理由から、刑事訴訟法が定めた検察官への送検手続きを取らずに警察内部で「検挙」処理できると定めた手続き。警察庁が1989年、「犯罪統計上の処理」として全国の都道府県警察に通達を出して実施。処理要件は(1)「(容疑者の)犯行を認める自筆の自供書面または供述調書」(2)「被害届または(未届けの場合の)被害答申書」(3)「容疑者の犯行であると認めるに至ったてん末および送致するに至らなかった理由の捜査報告書」―の3点。これを満たし、捜査員不足などの理由があれば最終的に「警察署長が決裁」して「検挙」処理し事実上の捜査終結となる。だが、検察庁などの外部機関のチェックがなく、適正処理を保障する担保がない。刑訴法では、捜査した事件すべてを検察庁に送致するように定めた「全件送致主義」の立場をとっており、専門家には不送致余罪の手続きが刑訴法に抵触するとの指摘もある。

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