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新聞記事に使われた語彙(ごい)を説明した新聞用語ひと口メモ。このページでは新聞に掲載されたワードBOXとその関連記事をピックアップして紹介します。

米大統領の国賓来日

 政府は米国との親善のため、歴代大統領を国賓として迎えてきた。平成の時代に国賓として来日したのは1992年のブッシュ(父)氏、96年のクリントン氏、2014年のオバマ氏の3人。トランプ氏は令和に改元後、天皇、皇后両陛下と会見する初の国賓となる。国賓としての滞在は2泊3日程度の日程が必要とされ、費用は原則、日本側が負担する。トランプ氏が17年11月に来日した際は、国賓よりも接遇が簡略化された「公式実務訪問賓客」だった。

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トランプ米大統領25日に国賓来日 対米交渉見据え「厚遇」

 27日に予定される安倍晋三首相とトランプ米大統領との首脳会談は、日米貿易交渉や対北朝鮮政策が主要議題となりそうだ。特に貿易交渉を巡っては、即位直後の天皇陛下と初めて会見する外国首脳として招くなど、最大限の敬意を払ってトランプ氏をもてなすことで、今後の交渉を有利に進めたいとの思惑が透ける。だが、トランプ氏が米農産品にかかる関税の早期引き下げを迫るなど圧力を強めるのは確実で、対応に苦慮する展開も予想される。

 「トランプ氏を国賓として招くのは、今後の貿易交渉に向けた下準備だ」。25日から4日間に及ぶトランプ氏来日の狙いについて、日本政府関係者はこう解説する。

 超大国のリーダーとして、国内外から「リスペクト(尊敬)」されることを重視するトランプ氏。だが実際は、独善的な米国第一主義を掲げた政策を推し進め、国内外を問わずさまざまな方面から批判を浴びる。

 こうした中、大統領当選直後から敬意を示し続けているのが首相だ。天皇代替わりという「またとない好機」(外交筋)に初の国賓として招くことで、最大限のリスペクトを演出する。

 一方の米側も、大統領が同じ国に4日間滞在するのは異例だ。外遊嫌いとされるトランプ氏がそれに応じるのは「いつも引き立ててくれる安倍氏へのお礼」(米政府関係者)との見方が広がる。

 日本側は厚遇を通じて両首脳間の個人的な友情をさらに深めることで、難航が予想される貿易交渉を日本のペースで進め、トランプ氏から大幅な譲歩を迫られるリスクを回避する狙いだ。

 トランプ氏が強く求める農産品関税の早期引き下げは日本の農家への影響が避けられず、首相は批判回避のため当面、交渉の合意を夏の参院選後とするよう理解を取り付けたい考えとみられる。

 だが、トランプ氏は来年の大統領再選へ向けた活動を6月にも本格化させる見通しで、米中貿易協議の行方もまったく見通せないだけに、「(貿易赤字削減の)外交成果を日本に求めてくる可能性はある」(日本政府関係者)。

 トランプ氏は6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に出席する方針で、その際に予定される日米首脳会談で決着を迫る展開も予想される。

 対北朝鮮政策については、北朝鮮による今月9日の短距離弾道ミサイル発射を巡り、国連安全保障理事会決議に違反するとした日本政府と、静観の姿勢を示した米政府との間で温度差が生じており、会談で対応を擦り合わせる方針だ。

 一方、トランプ氏は訪日中、日本人拉致被害者と2度目の面会をする予定。首相が拉致問題の解決に向けて金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談実現を目指す中、トランプ氏の支援を具体的にどこまで引き出せるかも焦点となりそうだ。 (塩入雄一郎、ワシントン田中伸幸)

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