壱岐の蔵酒造 「SDGs未来都市」の酒蔵として

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麦焼酎発祥の地・壱岐島

 玄界灘に浮かぶ長崎県の離島・壱岐島。博多港からは高速船で約1時間の距離です。美しいエメラルドグリーンの海、ウニなどの海の幸や壱岐牛――など、魅力あふれるところです。そして、「麦焼酎発祥の地」でもあります。

海の中にある小島神社。干潮の時だけ参道が現れ、壱岐のモンサンミッシェルといわれている

 

 大陸から蒸溜技術が伝わったのは16世紀ごろとされ、壱岐の麦焼酎造りは500年もの歴史を紡いでいます。

壱岐島にはもともと55軒の酒蔵がありましたが、1899年の酒税法施行以降、統廃合を繰り返し、現在は7軒の酒蔵が焼酎造りをおこなっています。

「壱岐の蔵酒造」は、島の中央部にある小高い丘の上にあります。

花酵母仕込みの商品化に成功

 壱岐の蔵酒造では「酵母」に着目し、数種類の酵母を使い分けながら、それぞれの酵母に合った温度管理をしながら醪(もろみ)を仕込んでいます。その中でも、日本で初めてとなる花酵母仕込みでの麦焼酎の商品化に成功。同社ではナデシコの花を使っています。

 2019年9月にはFSSC22000(食品安全マネジメントシステム)の認証を取得し、安心・安全を第一に常に新しいことへ挑戦し続けています。

壱岐出身のデザイナーが描いた「壱岐っ娘」

「壱岐麦焼酎 壱岐っ娘(こ)」は、同社の代表銘柄です。ラベルには、天女を思わせる女性が描かれています。これを描いたのは、壱岐出身のデザイナー・長岡秀星(1936-2015)です。

宇宙やSFをイメージした作風で世界的に活躍し、カーペンターズや喜多郎のレコードジャケットを手掛けたことでも知られています。

 活躍を続けながらも、故郷の人たちとは交流があり、ラベルデザインの実現につながりました。「壱岐っ娘」の名前は全国から公募し、約2万通の中から選ばれたとのことです。

「壱岐っ娘」は、減圧蒸留によって造られ、まろやかで優しい口当たりとフルーティな味わいが特徴です。

新たな挑戦~クラフトジンの開発

 同社は昨年8月、同じ壱岐島にある高級旅館「壱岐リトリート 海星村上」との共同プロジェクトで、壱岐焼酎をベースとしたクラフトジン「JAPANESE IKI CRAFT GIN KAGURA」を発売しました。「クラフトジン」とは、造り手が、その土地の食材やハーブ、スパイスなどを使ってさまざまアレンジを加えたジンのこと。近年、国内ではさまざまな酒造メーカーがクラフトジンを発売し、話題になっています。この商品の特徴は、現地で規格外などのために廃棄される野菜や果物を原料としていることです。特に、壱岐の特産であるアスパラガスは、年間約50トンが廃棄されているそうです。このほか、傷がついたイチゴやユズなども使われ、フードロス改善にもつながっています。

 商品開発の背景には、2018年に壱岐市が「SDGs未来都市」に選定されたこと、さらに2020年からのコロナ禍で「落ち込んだ島の経済を打開したい」との思いがあったようです。商品名は、国指定の重要無形文化財に指定され、約700年の伝統を持つ「壱岐神楽」にちなんで命名されました。同社によると、今年6月に、第2弾の商品を発売する予定だそうです。「今後、アルコール発酵以外での有効利用も考えています」と石橋福太郎社長は話しています。

お問合せ先

壱岐の蔵酒造株式会社

電話番号 0920-45-2111

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高千穂酒造│宮崎│本格焼酎│リキュール│ 高千穂酒造は日本神話・天孫降臨の地、宮崎・高千穂で明治35年に創業した本格焼酎の蔵元。地元に愛されて一世紀。個性ある本格焼酎を造り続けています。
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