伝統の蔵「伝兵衛蔵」
1868(明治元)年に創業した、濵田酒造。現在は「伝兵衛蔵」「傳藏院蔵」「金山蔵」という三つの蔵を持ち、それぞれ「伝統」「革新」「継承」というコンセプトのもと、個性を打ち出しながら焼酎の奥深さを伝えています。
伝兵衛蔵は、濵田酒造創業の地に本格焼酎の文化を後世に伝え続ける蔵として、2001年に開業。明治時代にはスタンダードだった「甕仕込み」、「木桶蒸留」、「甕貯蔵」という製法を守り続けています。
また、伝統とこだわりの製法で造られた本格芋焼酎「薩州 赤兎馬」を中心に、毎年5月に数量限定で販売される本格焼酎古式有機原酒「なゝこ」など数多くの商品を取り揃えています。
伝兵衛では、濵田酒造の歴史を知り、焼酎の仕込みを間近で見ることできる蔵見学も可能で、お食事処や売店も併設しています。伝兵衛蔵独特の優しい香り、凛とした空気感さえも大切にしながら、蔵人たちは本格焼酎づくりの誇りを胸に、真摯に取り組んでいいます。
※蔵見学は現在、休止しております。詳細・お問い合わせはHPをご確認ください。

革新の蔵「傳藏院蔵」
傳藏院蔵は、2000年に開業。ベテラン杜氏の知見を数値化し、酵母の温度管理など様々な工程をコンピューターで制御しています。
2001年には、第1号となる本格芋焼酎「海童」を発売。鹿児島県産さつまいもを黒麹で仕込み、常圧蒸留で仕上げています。すっきりとした味わいで、どんな料理にも合い、黒麹特有の甘みが特長です。
「海童」の名前は、一般公募によって決まりました。幕末の1865年、串木野の羽島浦から「薩摩英国留学生」として欧州へ渡った、19人の若き薩摩藩士たち。未知の世界へ夢を抱いて旅立った彼らの心意気が「海童」の名に込められています。
「海童」は同社を代表するブランドとして成長し、現在は「海童 蒼 ブルー」など幅広いラインナップを販売しています。
2021年10月には、発売から20年を記念し、蔵元が海童ファンの人たちと双方向でつながるオンラインコミュニティ「海童ファン蔵部」を発足。SNS投稿などの活動に応じて、「蔵人」→「杜氏」→「杜氏頭」とランクが上がっていくユニークな仕組みです。現在は全国各地に会員を擁し、試飲イベントなどさまざまな取り組みをおこなっています。
海童ファン蔵部への登録はこちらから↓

「継承」の薩摩金山蔵
「薩摩金山蔵」は、2005年に開業。かつて薩摩藩の栄華を支えた串木野金山に蔵を構え、本格焼酎の歴史を後世に語り継ぐ場として産声を上げました。
ここには、350年余りにわたって掘られ続けた総延長120㎞の坑洞=写真=があります。年間を通じて温度が安定しており、焼酎の貯蔵や熟成に適した環境を備えています。ここに甕貯蔵の蔵を構え、独自の「黄金麹」と主原料を一度に仕込む「どんぶり仕込み」など、唯一無二の焼酎造りに取り組んでいます。

翌2006年には、鹿児島の歴史と文化を伝えていくことを目的に「薩摩金山私学校」を創設。講演などのカリキュラムを実施し、毎年夏に霧島市などで開催されている「霧島国際音楽祭」や、「南日本美術展」などへの協賛を通じて、地元文化の発展を支えています。
お問合せ先
濵田酒造 お客様相談室
0996-21-5260(平日9:00~17:00)