【福岡県建設業協会】若手社員が抱く建設業のやりがいとその魅力
福岡県建設業協会(黒木篤会長)は、福岡県を拠点とする建設会社で構成され現在105社が加盟。県内に、福岡、北九州、筑豊、久留米、大牟田の5支部を設けて地域と共に歩んでいます。地元の建設会社に就職した若手社員たちは、どんな仕事をして、どんなことを感じているのでしょうか。本音を探りました。
完成した瞬間に感動を
―建設業に進んだ理由と、今まで担当された仕事について教えてください。
原田 実家が建設業で、子どもの頃から自分も建物を造ることに興味がありました。また、自宅の近くで道路工事などの大きな工事を見て土木の分野にも関心を持ち、現場監督の仕事に憧れを抱くようになりました。そこで工業系の高校を卒業し、建設の専門学校に進学しました。
家祢 祖父や叔父が大工だったため、幼い頃から木の香りを身近に感じて育ち、ごく自然に建設業を志しました。
―これまでどんな仕事を担当しましたか。
原田 今は入社3年目で、これまで3棟のマンションで主に安全や工程管理、業者さんとの打ち合わせなどを行ってきました。
家祢 入社から1年半経ったところです。保育園と工場、児童施設などの工事に関わり、今は主に工事現場の写真や書類の整理を担当しています。
―印象に残っている仕事と、仕事でやりがいを感じるときを教えてください。
原田 やはり入社して最初に担当した案件が一番印象に残っています。高層マンションがどんどんできてきて、最後に足場が取れるときの高揚感と完成した建物が見えた瞬間の感動は、今でもはっきりと覚えています。そして、内覧会でお客さまに感謝の言葉を頂いたときは、疲れも吹き飛びました。また、いろいろな人とコミュニケーションを取りながら現場を管理する仕事をしているので、打ち合わせ通りに仕事が進んでいくと安心しますし、やりがいを感じます。
家祢 自動車部品工場の新築工事で、基礎の図面を描きました。もちろん上司にアドバイスをもらいながら進めましたが、その建物ができたときはとてもうれしかったし、前を通るたびに誇りに思います。今は私が作った資料を見やすいと褒めてもらうと、工夫して良かったなと思います。
―反対に、大変だなと感じるのはどんなところでしょうか。
原田 専門学校でひと通り学んでいたつもりでも、入社してしばらくは実際に現場で使われる言葉を理解できないことがありました。どうしようかなと思いましたが、その場で先輩や上司に質問しました。すると快く教えてもらい、少しずつ覚えるようになりました。
家祢 私も最初のうちは専門用語が分からなくて困りました。でも、職場の先輩や上司、職人さんたちに聞くと優しく教えてもらえるので、リラックスして働くことができています。
コミュニケーションを通じ成長
―働く前と比べて、建設業界のイメージは変わりましたか。
原田 正直なところ、ベテランの方が中心で厳しい世界かもしれないと勝手に想像していましたが、実際に働いてみると全く違いました。皆さんとても親切で若手も多く、むしろ若手が活躍できる業界だと感じています。今はどんな業界でも若手がすぐにやめてしまうという話を聞きますが、私は仕事をやめたいと思ったことが一度もありません。
家祢 もともとあまり先入観を持たずにこの業界に飛び込みましたが、仕事はとても楽しいですね。
―仕事をする上で、どんなことに気を付けていますか。
原田 現場の敷地内やそこで働く人のことはもちろん、周辺の環境まで気を配るようにしています。例えば、地域の皆さんが通る現場周辺の道路はしっかり清掃するように心がけて、周りの方々とも気持ちのいい関係を築くことができればと考えています。
家祢 建設の仕事は、さまざまな人が関わることで成立します。日頃からコミュニケーションが大切なので、私自身は人見知りでしたが、今は自ら人に話しかけるように意識しています。自分なりに人間性も成長していると感じます。
―今後の目標をお聞かせください。
原田 この仕事を始めてから、プライベートで街を歩いていても建物に目がいくようになり、どんな風に造られているのかなと考えて、自分の中の引き出しを増やしています。これからもいろいろなタイプの現場を経験し、スキルを磨き、一つずつ資格を取って、早く一人で現場を任せてもらえるようになりたいです。来年で実務経験が3年になり、1級建築施工管理技士の試験を受けることができるので、そろそろ勉強を始めようと思っているところです。周りの皆さんも向上心を持って勉強されていて、いい刺激を受けています。
家祢 これまで図面を書いたのは基礎の部分だけだったので、建物全部の図面を描くことが当面の目標です。個人的には美術館や博物館が好きで、いつか仕事で関わりたいという夢もあります。
―最後に、建設業に興味を持っている後輩へメッセージをお願いします。
原田 建設業の現場は明るい雰囲気なので、不安に思うことなく安心して飛び込んできてください。若手ならではの力を発揮して、これからの建設業を一緒に盛り上げていきましょう。
家祢 女性が少ない業界ですが、気後れすることは全くありません。みんなで力を合わせて建物を作っていく仕事は、とても楽しいですよ。