福岡信用金庫、学生がロゴ作成/第1回 九産大学生インタビュー 親しみやすさと温かさを込めたロゴに
2025年9月に創業100周年を迎える福岡信用金庫が、包括連携協定を結んでいる九州産業大の学生にロゴマークの制作を依頼して、100周年記念ロゴと記念キャラクターが誕生した。福岡信金の担当者とデザインを担当した学生らに、制作の舞台裏や作品に込めた思いを聞いた。(文中敬称略)
【参加者】
九州産業大芸術学部ビジュアルデザイン学科 グラフィックデザイン専攻 柴村毅彦ゼミ
井上泰葉さん(4年)
中嶋陽花さん(4年)
丸中幸太郎さん(4年)
福岡信用金庫 業務課 業務推進課 業務サポート課
マネーコンシェルジュ 代理
片渕智実さん

「地域に根差した温かい金融機関」という印象を表したかった
―九州産業大の学生に100周年記念ロゴ制作を依頼した背景とは。
片渕 2022年に九州産業大学と包括連携協定を締結し、共同して地域経済の発展への貢献を目指していることもあり、今回、記念すべき創業100周年のロゴデザインをお願いしました。 昨年、芸術学部ビジュアルデザイン学科の「グラフィックデザイン演習Ⅳ」という授業の中で、30人ほどの学生さんにデザイン案を提出してもらいました。そこから6人に絞り、3人ずつの2グループでさらに磨きをかけた作品を出してもらい、審査しました。採用作品はポスターや名刺などに幅広く活用しています。
―作品が採用されたグループの3人は、どんな気持ちでプロジェクトに臨みましたか。
中嶋 子どもの頃からデザインを仕事にしたいと思っていました。九産大に進学したのは、プロジェクト活動を積極的に取り組んでいる点に魅力を感じたのも大きく、これまでも、いくつかの活動に参加してきました。今回は授業の一環でもあり、楽しみでした。
井上 私は幼い頃から絵を描くのが好きでした。このようなプロジェクトに参加するのは初めてで、緊張感を持って取り組みました。
丸中 高校から芸術コースで学んでいて、九産大に進学しました。今は大学の入試課でアルバイトをしていて、大学の募集要項やチラシのデザインなどを担当しています。このプロジェクトはチャンスだと思い、全力で取り組みました。
―最初のオリエンテーションで福岡信金にどんな印象を持ちましたか。アイデアはすぐ浮かんだのでしょうか。
中嶋 福岡信金の方から経営理念や100周年への思いなどを聞いた時、愛と誇りを持って働かれていることが伝わってきました。また、地域に根差した温かい金融機関という印象を受けました。そこからロゴで使いたい要素が浮かんで、どんどんスケッチを重ねて、納得のいく形に仕上げました。
井上 私も、一人一人のお客さまに親身に向き合っているんだなと、すごく温かいイメージを持ちました。アイデアはパッと出てきたのではなく、いろいろな方向から考えて、色や組み合わせも試行錯誤しました。/p>
丸中 僕は地域社会を支援し、地域と共に成長している存在だと理解しました。デザインは結構悩んで、最初のうちは友人と「どうする?」と相談しながら考えました。/p>
クレヨンタッチやハート、笑顔、握手で親しみやすさやつながりを表現
―最終的に選ばれた井上さんのロゴマークには、どんな思いが込められていますか。
井上 ロゴを通して最も伝えたかったのは、親しみやすさと温かさです。オリエンテーションで受けた印象をロゴに落とし込みました。温かみのあるクレヨンのタッチにして、お客さまを大切にしているという話からハートや笑顔を入れました。職員の方が対面で親身に話を聞いてくださるというエピソードも頭に残っていたので、手をつないだ形で表現しました。
―ロゴ選定の経緯や決め手になったポイントとは。
片渕 学生のデザインは力作ばかりで、経営陣をはじめメンバーみんなで悩んだ末に、ほんわかした雰囲気の井上さんの作品を選びました。当庫には、もともとブルーの二重丸のロゴがあるのですが、今、必要なのは「温かみ」や「つながり」を感じられるデザインではないかと思っていました。そこで井上さんのクレヨンタッチのロゴ案を見て、「こういうことだね」「見ただけで温かみが伝わる」と意見が一致しました。このロゴをきっかけに、温かいマインドが職員にさらに浸透して、お客さまにも波及していくことを願っています。
中嶋 ありがとうございます。私たちの意図していた思いが伝わって選んでもらえて、とてもうれしかったです。もっといいデザインにするにはどうしたらいいか、チームのみんなでたくさん話し合い、採用が決まってからはロゴの色や使い方を定める運用マニュアルも一緒に作成しました。全員で協力して進めることができて良かったです。
丸中 僕はデザイン案が選ばれなかったので悔しかったけれど、チームとして貢献したいと思い、マニュアル作りにも力が入りました。
親身に一人一人に向き合ってくれるのが一番の魅力だと感じました
―ロゴに加えて、記念キャラクターもできたのですね。
片渕 本当はロゴマークだけのつもりでした。でも、最終の3案に残った中嶋さんのデザインもかわいくて諦めきれず、記念キャラクターとして採用させてもらいました。審査では、お客さまに伴走している感じがうまく出ていると好評でした。
井上 このキャラクターにたどり着くまでには紆余(うよ)曲折がありました。最後の方は全員で相談し合いながら作業して、「それいいね」と新たなアイデアが生まれたりして、楽しかったです。数字の1を旗にして持たせるのは、丸中くんのアイデアです。100周年を迎えて、これからもお客さまと手を取り合って歩く様子を表現していて、ハートにも笑顔にも見えるキャラクターがポイントです。
―今後、福岡信金はどんな存在になってほしいですか。
丸中 若い世代への認知を広めたいとおっしゃっていたので、SNSで福岡信金の名前やロゴを見られるようにしたらいいのではないでしょうか。
中嶋 大学生になって銀行の口座を開設する人が多いと思うので、親身になってお手伝いしてくれる福岡信金も皆さんの選択肢の一つに入るといいなと思います。
井上 福岡信金は、一人一人に向き合ってくれるのが一番の魅力だと感じました。福岡信金の多様な魅力をもっともっと多くの方に知ってもらえるとうれしいです。