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福岡信用金庫、9月に創業100周年/第2回 理事長鼎談「地域に頼られる存在に」

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福岡信用金庫
2025/9/8 10:002025/9/8 10:00 更新)

 2025年9月に創業100周年を迎える福岡信用金庫。創業以来、経営の基本方針である「地域社会に奉仕し、その繁栄に貢献する」を貫いて着実に成長し、地域にとって欠かせない存在となっている。福岡信用金庫で近年、理事長のバトンをつないできた10代目理事長の工藤賢二氏、11代目の安部文仁氏、そして12代目で現理事長の野見山幸弘氏に、この10年間の振り返りや現状、100周年への思いなどを聞いた。(文中敬称略)

(左から)工藤賢二10代目理事長、野見山幸弘現理事長、安部文仁11代目理事長

キャリア志向強まる女性社員

マイナス金利やコロナ禍に立ち向かってきた野見山理事長

―創業90周年から100周年へと移行するこの10年で、特に印象に残っている出来事は何ですか。

工藤(元理事長) 私の在職時(2009~18年)は金融の自由化が進み、ゼロ金利という厳しい時代でした。それまでとは違う金融環境を職員に認識してもらい、意識を改革するのが一番の課題でした。そこで、15年から女性の活躍を推進する研修を実施したところ、女性でも意欲を持って上のポストに就く人が出てくるようになり、一方で、男性も負けられないと頑張る効果があったと思います。もう一つ、福岡市及びその近郊地域が活況を呈したことなどで不動産が動き出し、10億、15億円という大口融資のニーズが出てきました。そのとき、遠賀、飯塚、田川とわれわれ福岡の4金庫が業務提携のうえ「クローバーしんきんグループ」を結成し、対応できるようになったのが思い出深いです。

安部(非常勤理事) 2015年の90周年パーティーが大変印象に残っています。中でも、支店長らが黒い衣装に身を包んで三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEのダンスを披露して非常に盛り上がり、一体感を感じたことを記憶しています。また、九州北部地区信金野球大会で準優勝したときも、職員が大勢で応援している姿に感動しました。

野見山(理事長) 役員になった翌年の16年にマイナス金利の導入が始まり、金融環境が大きく変わりました。また、コロナ禍では対面営業がままならない中、現場の職員が汗を流して、地域のお客さまのために必死に頑張りました。一部店舗では休日にも相談を受け、200億円近いご融資という形で地域に貢献することができました。おかげさまで、福岡信金への理解が深まり、新しい取引もたくさん始まりました。

恵まれた環境と高まる期待で

福岡市のポテンシャルに期待を強める非常勤理事の安部氏

―福岡信用金庫の現状や課題について、認識をお聞かせください。

野見山 金融機関を取り巻く経済環境や市場環境はかなり変化しています。1999年から続いていたゼロ金利、その後のマイナス金利政策が解除されて、これから金利のある世界に戻ります。金利のある時代を経験しているわれわれ世代からすると、先行きが不透明な中、また激しい争いが始まると思うと、それに耐え得るように職員の意識を変えていかなければならないでしょう。
 ただ、いろいろな金融機関がある中で、福岡信金は大きな金融機関の手が届かない中小零細のお客さまに寄り添っているため、どんな時代になってもニーズは必ずあると思います。そういう一先一先のお客さまを大切にしながら長くお付き合いを続けていくことが、福岡信金の末永い存続につながるのではないでしょうか。

安部 福岡信金は、県内のほかの7信金からうらやましがられるほど、恵まれた環境にあります。エリアの人口が増えて、天神ビッグバンなどの効果もあり、都市としてのポテンシャルはまだまだすごい。その環境に甘えることなく、さらに頑張ってお客さまの期待に応えることが、結果としてより良い業績につながってくると思います。

お客さまから頼られる存在へ

 

地域重視を呼びかける元理事長の工藤氏

―創業150周年、200周年に向けて、福岡信用金庫はどのような役割を果たすべきだと考えますか。

工藤 そもそも信用金庫は、地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組織の金融機関です。地域を大切にして、地域の人たちからより頼られる存在になることが重要でしょう。

安部 福岡信金には「今うちの会社があるのは、あのとき福岡信金が助けてくれたおかげ」「福岡信金には足を向けられん」と言ってくださるお客さまがたくさんおられます。直接お声をいただいたときは本当にうれしく、先輩方がそんな歴史をつくってくださったのだと重みを感じます。そのようなお客さまを大切にしつつ、そのようなお客さまを増やして、地域での存在感をより高めてほしいです。

野見山 われわれはお客さまに支えられていて、お客さまあっての福岡信金です。職員一人一人が仕事にプライドを持ち、お客さまのために何ができるのかを常に考え続けなければいけません。私は若い頃、大きな都銀さんや地銀さんと比べて、ものすごく地味な信用金庫って何だろうとずっと考えていました。ただ、今この年齢になって思うのは、信用金庫は特別な存在だということです。北海道から沖縄まで全国に254金庫、約7000店舗あり、約10万人の職員それぞれがわれわれと同じような思いで仕事に向かっています。福岡信金は、職員みんなが経営理念をきちんと意識して実践し続ければ、お客さまから信頼して頼られる存在であり続けられると信じています。お客さまのために一生懸命汗を流して、150周年、200周年を目指します。

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