福岡のニュースなら【西日本新聞me】株式会社西日本新聞社 公式Webサイト
福岡
1ヵ月間無料

福岡信用金庫、創業100周年企画/第5回 ラーメンの名店で歴代担当者の座談会/顔が見えるおもてなしを

PR
Sponsored by
福岡信用金庫
2026/3/30 11:182026/3/30 11:18 更新)

 2025年9月に創業100周年を迎えた福岡信用金庫。同年、創業50周年を迎えた福岡屈指の人気店「ふくちゃんラーメン」(福岡市早良区)は、長らく信頼関係を積み重ねてきた取引先の一つである。のれんを守る3代目店主の榊伸一郎さんと歴代7人の担当者(現在は野芥支店担当)が、地域に愛され続ける店の歴史を振り返りながら、福岡しんきんとの思い出深いエピソードを語り合った。(文中敬称略)

【福岡しんきん参加者】
野芥支店 支店長  長尾さん
野芥支店 次長   唐川さん
中尾支店 次長   森崎さん
井尻支店      柿原さん
博多駅南支店 主任 筒井さん
西新支店   主任 田中さん
野芥支店      平川さん

榊さん(左)と思い出話をする歴代担当者の皆さん

代替わりの際に全力で支えてもらった恩は決して忘れない

福岡屈指の人気を誇る「ふくちゃんラーメン」

―お店の前はいつも行列ができていますね。

 おかげさまでありがたいことです。平日は地元の常連さん、休日は全国や海外からたくさんのお客さんが来てくださいます。

福岡しんきん 創業当初の店舗は、現在の福岡市田隈ではなく同区百道にありましたね。

 そうです。おじの福吉光男が福岡市内のラーメン店で修業して、1975年に百道で店を出したのがはじまりです。屋号の「ふくちゃん」はおじのニックネームなんですよ。80年代に入って父の順伸(よりのぶ)が店を継いで、94年に今の場所に移転しました。前の店は、お客さんに並んでいただく場所がなかったので。福岡しんきんさんには父の代から藤崎支店でお世話になって、父が病で倒れた時にもしんきんさんに支えていただきました。

福岡しんきん 榊さんがお父さまから店を継がれたのは2004年。当時、野芥支店の支店長や担当者がお店の様子を見がてら、ラーメンを食べに通っていたと聞いています。

 父が倒れた時、まだローンの返済が残っていたんですよ。でも支店長さんが直々に、「一括返済も借り替えもしなくていい。そのまま、月々のローンとして引き継ぎんしゃい」と、従来の返済計画のまま取引を続けてくれた。親父の病気で不安を抱えていた時期だっただけに、ありがたかったですよ。代替わりして私が店を切り盛りするようになっても、変わらず行列ができる様子を見て、何も言わず信頼してくれた。期待してくれる、その思いがうれしかったです。

スタッフと共にお客さんを大切にする店でありたい

幅広い世代にファンがいる榊さん

―担当者の中には親子代々「ふくちゃん」ファンの者もいます。

 3代で食べに来てくれる方もいます。今日、私が首にかけているタオルは、福岡しんきんさんの以前担当して頂いた方の息子さんがくれた温泉土産なんですよ。お子さんたちの成長を見せてもらえるのは楽しみです。昔はバスが好きだったなと思い返したり、1人で自転車に乗って食べに来る姿にびっくりしたり。小さい店ですけど、お客さんの顔を見たいからこれくらいがちょうどいい。

福岡しんきん 担当一人一人の家族のことまで、よく覚えてくださっているんですよね。暑い日にお客さんが体調不良で倒れられたことがあって。榊さんが冷たいペットボトルを差し出して、「お代はいらないから」とお客さんを助けていました。こういうお人柄がラーメンににじみ出るんだなと感じたものです。

 店をやっているといろいろなことが起きますけど、長く働いてくれるスタッフと共に、お客さんを大切にする店でありたいと思って続けてきました。

福岡しんきん 榊さんがお店を継がれてすぐ、法人化されましたね。

 2004年、新横浜ラーメン博物館(横浜市)に出店するタイミングで決断しました。企画担当の方が横浜から通ってくれて。「店があるので無理だ」と断ったんですけど、福岡に有名なラーメン店が数ある中で声をかけてくれたのはうれしかった。結局、親族が新横浜の店を引き受けてくれたんです。従業員への給与振り込みや支払い手続きなど、会社にするために必要なことを一つ一つ福岡しんきんさんに教えてもらいました。

経営のことから住宅購入などのプライベートまで相談

香ばしい豚骨スープと中細麺が良く合うラーメン

―店舗経営で困ったことは。

 住宅街に店を移転したので、車で来られるお客さんが増えたんですね。最初は数台しか止められない駐車場だったので、近隣の皆さんに迷惑をかけないために広くするべきか悩みました。

福岡しんきん そうでしたね。10年近く前、段階的に拡充する計画を担当者が提案しました。駐車場の賃料を払い続けるよりローンを組んで資産にしませんかと。

 確かにそうだと思って。融資をしていただいたおかげで、広い駐車場を確保できました。お客さんに喜んでもらえて、いい判断をしたと思っています。少し前に、店の裏に住む方が土地を手放すから駐車場にしないかと、優先的に声をかけてくださったこともありました。

 福岡しんきんさんには、個人的に住宅購入の相談にも乗っていただきました。住宅ローンにも賢い借り方や返し方があると。代々の担当者さんがラーメンを食べに来て、雑談しながら「こうしたらいいですよ」と親身にアドバイスをくださるからありがたい。コロナ禍の時期でもお客さんが途切れずに来てくださったので乗り切れましたが、最近の物価高はかなりの痛手です。値上げのアドバイスもいただきましたけど、お客さんに転嫁するのは心苦しくてなかなかできないですよ。

福岡しんきん 榊さんのそういうところに、やっぱりお客さんがついてくるんですよね。

味への挑戦を10年単位で継続中。後継者選びはまだまだ

(後列左から)榊さん、田中さん、柿原さん、筒井さん
(前列左から)長尾さん、唐川さん、森崎さん、平川さん

―50周年を経て、今後どんな店でありたいですか。

福岡しんきん 後継者については、どのようにお考えですか。

 大きく広げるつもりは全然なくて。お客さん一人一人の顔が見えるおもてなしを大切に、一杯のラーメンと向き合い続けたいです。

福岡しんきん 後継者については、どのようにお考えですか。

 息子はまだ20歳、「30までは好きにさせて」と思うのは当たり前で、親に継げと言われるのは嫌でしょう。先代も私に何も言わなかった。最近ようやく、「親父はこういうことを言いたかったっちゃろね」と、親心が分かってきた気がします。継いでからの二十数年を振り返ると、最初の10年は先代の味を変えないこと、次の10年は少しずつ塩味を減らすこと、直近ではうま味のバランスを研究することに日々チャレンジしてきました。

福岡しんきん 味への挑戦を10年単位で計画して、毎日実行されているのですね。

 お客さんに長く食べ続けてほしいから、体に負担をかけない味にしたいんですよ。

福岡しんきん 「ふくちゃんラーメン」のおいしさの秘密は、“お客さま思い”にあるのだと今日改めて感じました。福岡だけでなく国内外からも広く長く愛されるように、今後はぜひお店の承継支援にも関わらせてください。今日は懐かしい話もたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。

Sponsored by
福岡信用金庫
福岡信用金庫、創業100周年企画/第5回 ラーメンの名店で歴代担当者の座談会/顔が見えるおもてなしを|【西日本新聞me】