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30年住んだ横浜から大分県日出町へ移住 土いじりに山登り「程よい田舎」を満喫

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日出町
2024/10/27 0:002024/10/27 0:00 更新)

 夫婦ともに大分県出身の森哲夫さん(69)と貴子さん(68)。約30年間暮らしていた神奈川県横浜市から、昨年2月に大分県日出町に移住した。「大都会」から、哲夫さんが言う「程よい田舎」に越してきて感じていることは何だろうか。空き家をリフォームした新居で、2人に話を聞いた。

昨年2月に神奈川から移住しました。夫婦ともに大分県出身だそうですね。

哲夫さん 自分は宇佐市、妻は豊後大野市出身です。結婚当時は大分県に住んでいましたが、転職して福岡県に引越し。その後、神奈川県横浜市に30年以上住みました。設計デザインの仕事をしていて、出張で全国を飛び回っていました。

大分に戻ることは、いつ頃から意識し始めたんでしょうか?

哲夫さん 65歳で定年退職したんですが、その後も2年ほど仕事を続けていました。そしていよいよ仕事を終了するとなった時に、「都会にいてもすることはないな」と思ったんですよね。自然に触れながら生活できる場所に行きたいなと思いました。

横浜ではどんな生活をしていましたか。

哲夫さん とにかく人が多かったですね。1時間半かけて銀座まで通勤していたのですが、いつも電車は満員。隣家との距離の問題で、カーテンが開けられませんでした。少し窮屈でした。もちろん、交通の便がいい、情報が入手しやすいという都会ならではのメリットもありましたけどね。

貴子さん 近所の人との交流はあまりなかったですね。例えば、訃報も3ヶ月後くらいにやっと知るみたいな。

滋賀県や京都府など、日出町の他にもいくつか移住先の候補があったそうですね。どのように探していたんでしょうか。

哲夫さん 空き家物件情報が地方公共団体のホームページ上などで提供される「空き家バンク」で物件を探していました。いくつか物件を見ていたんですが、白アリに食われていたり、畑の近くにサルがいたりと、なかなかいい物件に出合えなかったんです。そこで馴染みのある大分県の物件を探し始めました。いろいろ調べて、大分県に住むなら日出町しかないと思いましたね。

貴子さん 私は当初、移住には乗り気ではありませんでした。横浜に長く住んでいたので。ただ、大分なら知り合いも多いし、実家もあるのでいいかなと思うようになりました。

「日出町しかない」と思った理由を教えてください。

哲夫さん 駅や郵便局、ショッピングセンターなど、生活に必要な施設が自宅の徒歩圏内にあるのは大きいですね。もし車に乗れなくなっても安心だと思いました。 あとは土地が広いので、畑や菜園づくりも楽しめるなと。

貴子さん 別府市や大分空港から近いのもいいですね。電車が来るのが1時間に1本くらいなので、そこは少し不便ですが…。

元々は空き家だったところをリフォームして住み始めました。新築のように見えますね。

哲夫さん 古い物件でした。軽い補修で済ませるつもりだったんですが、見てもらうと半分壊した方がいいと言われ、結局大幅な改築になりました。本格的にリフォームが始まったのが今年の4月。昨年2月に住所は移していたんですが、引越しできる状態になったのは今年のお盆くらいですね。リフォーム中は賃貸物件に住んでいました。その間も様子を見に通っていたら、近所の方と仲良くなることができました。

日出町でやってみたいことはありますか?

哲夫さん 山登りが趣味なので、周辺の山に登ってみたいですね。あとは地域の人との繋がりを大切にしていきたいです。近所の人にすごく恵まれていて、何かあったら手助けしていただいています。

日出町のおすすめスポットをあげるとしたら、どこでしょうか。

哲夫さん あまり散策していないのでこちらがお聞きしたいくらいです(笑)。改築中の仮住まいが豊岡の海沿いにあって、よく散歩していました。散歩好きの方にはいいコースだと思います。

貴子さん 夏は花火が綺麗でした。大神ファームや、日出町ではないんですが、るるパーク(大分農業文化公園)によく足を運んでいます。

横浜から日出町に引越してきて、一番大きな変化はなんでしょうか?

哲夫さん 自然に触れる機会が増えたことです。菜園づくりにも着手しました。敷地内にハッサクや柿の木が残っているので、整備して果樹園にするのが目標です。菜園として使っている場所はお隣さんの田んぼ跡です。「好きに使ってもらっていいよ」と言われたので、ありがたく使わせてもらっています。土いじりに関して、目的の半分は体を動かすことですね。

貴子さん 私は畑仕事にはノータッチです(笑)。春はタケノコがたくさん採れるんですよ。友達が毎日タケノコ掘りにきていました。

哲夫さん 都会に比べれば、交通の便など少し劣るところはあります。けれど通勤しないといけない訳でもないので、全く不自由はしていません。横浜時代の友達に「速見郡日出町」に住んでいると伝えたら「『郡』ってどんな山奥に住んでいるの?」と驚かれます。ものすごい田舎を想像するみたいですね。でも、私にとっては、程よい田舎なんですよ。

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