会社の寿命は人間の3分の1以下!137歳の昭和鉄工が今も“最新”を生み出す理由

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 「人生100年時代」といわれ、世界一の長寿社会を迎えている日本。平均寿命は男女平均で84歳を越えた。それでも100歳以上の人口比はまだ全体の0.055%にすぎず、大台の壁はまだまだ高い。一方、創業100年を超える企業は全体の2%にのぼり(帝国データバンク調べ)、こちらの方が長生きかと思いきや、平均寿命は23.9年とかなり短い。企業の場合は30年の壁が取り沙汰されるように、人間と比べ若年淘汰が激しく生き残りは難しいようだ。
 そんな中、30年の壁を4回も乗り越えてきた企業が福岡県糟屋郡宇美町にある「昭和鉄工」だ。創業は、九州にまだ電気もガスもない1883(明治16)年。電気・機械工学を学んだ創業者の斎藤一氏が昭和鉄工の前身、斎藤製作所を福岡市で立ち上げた。全体の0.2%にも満たない(東京商工リサーチ調べ)明治創業の製造業である。
 今年で創業137年を迎えた昭和鉄工が、5時代にわたって、福岡から自社製品を発信し、企業生命を伸ばし続けられているのはなぜだろうか?

“純メイド・イン・ジャパン”の暖房装置を作った会社

 斎藤一氏が製作した暖房器具が1910(明治43)年、明治天皇の御料車用に採用された。御料車とは天皇が使うお召列車の客車のことである。純国産の工業製品はまだ少なく、輸入品が市場を席巻していた時代だ。斎藤氏は極めて高い技術が求められる暖房装置の国産化にいち早く挑み、斎藤製作所は日本で数少ない暖房装置の国産メーカーとして名が知られるようになっていた。海軍省や大蔵省に暖房器具を納入していた実績もあったことから、車両の国産化にこだわった宮内省がわざわざ福岡の「斎藤製作所」を選んだのだ。この時納められた鋳鉄製のラジエーターは、現在も愛知県「博物館明治村」に6号御料車社内に当時のまま良好な状態で保存されている。


愛知県「博物館明治村」に保存されている6号御料車内のラジエーター。昨年、明治村の協力のもと行った調査で現存が確認された。所有者:東海旅客鉄道株式会社 展示場所:博物館明治村(愛知県犬山市内山1)

6号御料車と昭和鉄工に残る同型ラジエーター

 明治、大正を経て、時代は昭和へ移り変わり、社名も今の「昭和鉄工」に改称される。この時代、国は工業製品の国産化を推し進めていたが、ボイラー市場は未だドイツ製や米国製がほとんどだった。創業者の熱意を引き継ぎ、開発に取り組み続けた昭和鉄工はついに世界レベルを超える“メイド・イン・ジャパン”ボイラーを完成させた。1931(昭和6)年に発表したこの純国産「アサヒボイラー」の性能は、鋳鉄製ボイラーの最高傑作と称され、国内をはじめ、アジア諸国にも広く売り出された。輸入品は瞬く間に市場から駆逐され、その後長きにわたり、業界に君臨するナショナルブランドとなった。
 当時の最先端の設備を備え、「東洋一の小学校」と呼ばれていた1937(昭和12)年完成の豊郷小学校で使用されていたことからも、その評価が伺い知れる。同小学校は「豊郷小学校旧校舎群」(滋賀県犬上郡豊郷町)として2013年(平成25)に国の登録有形文化財に登録され、当時のアサヒボイラーが今も地下室に残る。今年、戦前の貴重な設備遺産として「2019年度建築設備技術遺産」に認定された。

豊郷小学校旧校舎のボイラー室に残るアサヒボイラー。手前は自動給炭器。

当時「東洋一の小学校」と称された国の登録有形文化財 豊郷小学校旧校舎群

 

果敢な挑戦と実直な研究が支えるもの

 環境の世紀といわれる現在、昭和鉄工は原点である熱技術をさらに進化させ、省エネ熱源・空調機器の開発に力を注いでいる。最新の製品「ヒートポンプ式リタンエアデシカント外気処理機 ラデック」は、省エネルギー性に優れた製品や取り組みを表彰する「平成30年度省エネ大賞」の最高賞「経済産業大臣賞」を受賞した。
 栄誉ある同賞をこれまでに受賞した企業を振り返ると、日本を代表する企業が並ぶ。いずれも「富国」を掲げ近代的な国家を目指した明治・大正期創業の老舗ばかりだ。裏を返せば、基盤技術は一朝一夕のものではないという証左かもしれない。

オフィスビルなどの空調システム全体の省エネ化を実現する「 ラデック」。リタンエアデシカント除湿という画期的技術で「平成30年度省エネ大賞」の最高賞「経済産業大臣賞」を受賞した。

 災害、戦争、景気の浮き沈みなどの激動を乗り越え、明治、大正、昭和、平成と、時代と共に変わりゆく消費者のニーズに応え続けてきた背景には、果敢な挑戦、実直な研究を重ねてきた歴史がある。1984(昭和59)年にはトヨタ自動車の元副社長の大野耐一氏を招聘してトヨタ生産方式をいち早く取り入れ、1990年代半ばには中国市場への進出、インターネットの早期導入、グッドデザイン賞への積極的挑戦等、常に先駆者となって地域の製造業をリードしてきた。※
 迎えた令和の時代。技術と製品群を増やし事業分野の幅をひろげながらも、先達から受け継いだ熱技術という原点からぶれることはない。日本が誇る“ものづくり”へのこだわりが昭和鉄工という企業には強く感じられる。 
 基盤技術の深耕のために革新的なアイデアも取り入れ、進化の歩みを止めない企業が今後も壁を乗り越えながら生き残っていくのだろう。

※ 1995(平成7)年中国大連市に空調機の合弁会社を設立した。ホームページ開設のためいち早くドメイン申請を行い、競争率の高かった“showa.co.jp”を取得している。グッドデザイン賞は1997(平成9)年の金賞を皮切に7度受賞。

福岡市の天神地下街の鋳物天井も昭和鉄工の製品である。ボイラー製造で培った高い鋳造技術は様々な事業に展開されている。